今回は、暇つぶしに図書館で手にした本。
ハードカバーよりも、こういうフニャフニャの表紙が好き。

県庁の星/桂 望実


最高学府法学部出身、地方上級試験に合格してY県の県庁に勤める男が、
民間との人事交流と称した研修で、gdgdスーパーに派遣され、今まで見えなかったものに気付く…

というお話です。

ていうか私、「最高学府」っててっきり東京大学のことだと思ってたけど「最高学府=大学」なんだってさ。
近年は最高学府=大学院では?との議論もあるようだけど、通説は大学。
だから最初は東大法学部出身で県庁かよ、なのに県庁に誇り持ちすぎ!と思ってたら
どうやら勘違いだったみたいです。そりゃそうですよねーwww


昨年の夏休みに霞ヶ関に1ヶ月通っていたこともあり、役所の描写はうなずける部分が多々ありました。
地方上級って、やっぱそういう自尊心で生きているのかー。国家落ちの人はまた違うだろうけど。というひねくれた読解。
しかし物語が後半になるにつれ、ちょっと現実離れしすぎっていうか、まぁフィクションとして楽しめば良いかな、って感じです。

スーパーのカリスマパート店員二宮さんは、なんだか私に似ている部分があると思った。
息子への接し方があまりに不器用で、私も今彼氏にそういう風に接することが多い。
心をひとつ捲ると、別の感情が出てくる。
この描写がすごく好きでした。


歳のせいか(今年で22です)、最近どの本読んでも共感する部分が多い。
たまたま共感できる本を手にしたのか、万人の共感を得るために出版されているのか。
どちらにしても私の境遇は誰かしら経験しているということ。特殊な人なんかじゃない。
今になってやっと、多様な価値観を手に入れ始めています。

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