木造住宅の設計が変わる?熊本地震による住宅の被害で分かったこと | 免疫ケア住宅 電磁波と化学物質から家族を守る ジーフィールド

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住宅内外の電磁波の影響と建材由来の環境化学物質から家族を守る、全く新しい住まいの造り方『免疫ケア住宅』素敵な住まいはまず安全な環境造りから。

 

このたびの熊本地震により被害を受けられた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。
一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。

 

先日都内の建築会館にて工務店向けの省エネ性能に関するセミナーがありました。

 

講師は一般社団法人日本エネルギーパス協会代表理事の今泉 太爾氏、日本ERI晝場貴之氏、住宅技術評論家の南雄三氏による、省エネ住宅に関して内容の非常に濃いセミナーでありました。

 

今回の記事でお伝えするのは省エネに関しての内容ではなく、先月多大なる被害にあった熊本地震に関してです。

 

日本エネルギーパス協会の今泉氏の現地視察の報告によると、倒壊した木造住宅の特徴として土台と基礎を緊結するホールダウン金物が完全に破断しているケースが目立っていたこと、筋かいが座屈して裂けたり構造用金物が破断して筋かいが抜けたりするケースが多数見られたとのことでした。

 

破断したホールダウン金物 (日経ホームビルダー6月号より)

 

座屈した筋交い (日経ホームビルダー6月号より)

 

逆にほとんど倒壊していなかったのが、筋交いで耐力を取っている建物ではなく、合板などの面剛性で耐力を取っている住宅、であったそうです。

 

同じように耐震基準に基づいて施工されているにも拘らず、今回の地震の規模で大きな被害の差が出たことについて、早急に施工方法の見直しに関しての議論も行われています。

 

ただし合板などで面剛性を取ることで、壁内の水分が抜けずに構造材の腐食やカビの発生などの確率も筋交いのみの施工に比べて高くなることもありますので、こう云った諸問題をどうクリアしていくかが私たちの今後の課題かと思われます。

 

その中で日本の伝統的な建築手法を守っていくことが出来るのでしょうか。