先日、ニュース番組で、取材を

受けていた酪農家さんを見た。


「うちの牧場は、牛の幸せを

考える牧場なんです。」


笑顔でそう話すのは《宝牧舎》

という牧場を経営する、酪農家

の山地竜馬さん、妻の加奈さん。

 

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宝牧舎では、4年前から使われ

なくなった農地や田んぼを、牧

場として再利用して、


🐮牛の自然放牧🐮


を行っているそう。

この牧場の牛たちには、ある特

徴があるそうで…


廃用母牛(妊娠し難いとか、高齢を

理由に低価格で取引される牛)

や、ジャージー牛のオス(生まれ

てすぐに殺処分される)

など、必要とされない牛を引き

取って育てていると話す。


「酪農家っていうのは、お乳を

搾って、お母さん牛からミルク

を搾って、それを販売する事で

利益が得られるんです。


でも、オス牛は、おっぱいを出

せないので、生まれた瞬間に殺

処分した方が、農家にとって利

益があるんです。」


ジャージー牛は、乳用牛のため

肉付きが悪く、肉用としての価

値がないのだという。


「うちの牛は、格付けを取った

Cの1。一番下です。ダントツ

の一番下。」


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山地さんが、必要とされない牛

を引き取り、育て続けるのは、

何故なのだろう?


山地さんは過去、自身の牛が廃

用になり、殺処分した事がきっ

かけだったそうだ。

「最後立てなくなって、安楽死

せざるを得なかったんです。

もっと、この…《有意義な死》

というか、何かあるんじゃない

かなと…」

頷きながら話す、山地さん。



「毎月、何百頭という牛が、

生まれた瞬間に、あなたは不要

です、と言われて殺されている

んです。それは先ず、止めなけ

ればいけないんです。

それが最低の目標です。」


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取材当日、山地さんは、2頭の

ジャージー牛を食肉処理場に運

んだ。


《牛の幸せ》とは何なのか…


山地さんは、それを今も、悩み、

考え続けているそうだ。



 


《必要とされない牛》

という言葉を、初めて耳にしま

した。


私たちが生まれてきた意味を、

考えさせられた、そんな瞬間

でした。


人も、動物も、生きる価値が

ないはずはなく、


無駄な命ではないはず。


命を授かること、

生まれたことへの感謝の心、

命を頂くということを、

忘れずにいたいものです。 






🍀木陰でちょっと、ひと休み🍀