命式の中の空間が意味しているもの。それは、本当の自分自身の存在だ。
まっさらな空間には、本当はそこにあるけど、見えていないだけ。そして、どんな人も、どんなときも、自分という存在は完璧なんだ。


四柱推命の命式の中には、一ヶ所だけ、空欄の部分がある。そこに入るのは、誰であろうと、比肩という星が当てはまる。
だから、あえて記入することなく、空欄になっている。

『比肩』とは、『自分自身』であるのだ。


ひとは、自分のことが一番よくわかっていなかったりする。
身近な人の方が、わたしのことをよくわかっているな、と思うことも多いし、人は鏡のように人を通して、自分を見つめ、知っていく。


ここから先は、自分自身を表す比肩の星を、その空欄の部分意外に持つ人へのメッセージだ。

比肩を持つ人は、自分の存在が、ただそこにあるだけだけで完璧なんだと自分を認めること。そこで、心底安心してほしい。
自分への絶対的な安堵感が比肩のテーマであり、スタート地点になるからだ。


比肩を持つ人は、本人の自覚のあるなしに関係なく、本能的に、なぜか、尊敬できる人の言うことしか聞けない性分だ。
だから、こだわりが強くて、人付き合いに不器用で苦労することもあるかもしれない。イメージとしては、頑固な腕のいい職人のような感じだ。


だから、自分の心に反して、無理をしてまでいつも人に合わせようとしたりしなくていい。『自分に合った場所で、自分に合ったことをする』、そんなスタンスで自分看板を掲げていることで、あなたは輝く。


そして、いつでも、自分のなかから湧き出てくる、『なんとなく』という感覚に絶対服従してほしい。そうやって、あなたの看板は作られていくから。



晴海たお