時に策士とも言われる劫財の星。それはなぜか。王になるには、トップになるには、策を練る、組織をまとめていく、そのセンスがなければ君臨できない。
そのためには、人よりも一歩先を読む力がなくてはならないから。


劫財の星を見ると、わたしが一番最初に頭に浮かぶのは、十二運星との組み合わせの一つである、劫財・帝王だ。
スケールが大きく、組織をまとめあげたり、確固とした自分の城を心の中に築き上げているようなタイプに人の多い組み合わせ。

わたしの中で、劫財は、この帝王を助ける優秀な補佐役であり、策を練るエネルギーを帝王に注ぎ続ける太陽のような存在だ。


だからなのか、劫財は、同じ自立星である比肩よりも、多くの人の中で、自分というものを確立していく力がある。
そして、自立というと、孤立するイメージがあるかもしれないが、面倒見がいいのも特徴だ。

そして常に、頭のどこかに大きな目標があって、強い意思力と負けん気の強さと共に努力し続けられる人なのだ。
そうやって、自分の力で財を勝ち取りにいっていく。


王冠を勝ち取るまでに、策を練り、組織を作り邁進していく。そこには、力強さや賢さだけでなく、どこか華やかさがある。


仮に、帝王の星を持ち合わせていなくとも、王様の冠が似合うひと、それが劫財の星を持つ人の目印だ。


晴海たお