あなたの心の中には、尽きることのない感受性の泉がある。そこから湧き出る感性を止めないで、表現し続けるんだ。そして、ときに傷つきやすいあなたは、その泉に身を沈め自分を癒してあげてほしい。


表現者は鈍感であってはならないと思う。自分の感覚・感情・感受性に対して敏感であり続けなければならないのだ。それが、創造の源泉だから。
わたしは、『〜であらねばならない』という表現や考え方が好みではないが、このことに関してだけは、そう表現したい。


食神と並ぶもう一つの遊星が傷官。食神が永遠の5歳児だとすれば、傷官は、永遠のティーンエイジャーだ。
多感で、感情をなかなか素直に表現できず、承認欲求が強く劣等感を抱きやすい。
と、ここまで読むと悲観してしまいそうになるかも知れない。
しかし、この本質的な部分に、傷官の魅力が隠されているのだ。


そう、冒頭でも述べたように、表現者は自分の感受性に敏感でなければならない。
だから、感受性豊かで美的センスのある傷官の星を持つ人は、表現者になれるのだ。
四柱推命でいうところの、日主、『自分自身、自分の本体』のエネルギーをダイレクトに受け取る星なので、頭の回転が早く、聡明で、学問や芸術分野などクリエイティブな世界で活躍できる力を持っている。


ティーンエイジャーのように傷つきやすい面もある傷官の傷は、美しい思い出を甦らせる。そこから、才能が開花することもあるだろう。
傷つくということは、あなたが優しい心を持っているから。
傷つくということは、感じる力を持つ美しい心を持っているから。
そんな感度があなたを創造の世界へと導いてくれるのだ。

あなたの永遠に枯れることのない、感受性の泉と繋がって、湧き出るエネルギーを解き放ってほしい。
自分を表現する世界を持つことが、傷官の星を最大限に活かす鍵になるから。


晴海たお