Too Good To Be True / 美しすぎる人 #4
また長くなったよ(爆笑)。でも、今日は土曜日だし、許してねっ☆ イイよって言ってくださいぃっ。
さて。。。
今日は、仕事にいかないと。。。
彼の顔は子供のように曇った。言葉少なげに互いに支度をして、まだ夏の空気の残る外に出る。「送っていこうか?」「いいよ、近いから歩いて帰る」彼は左に歩き出し、私は右に車を取りに行った。エンジンをかけ、車が滑り出す。車が彼を追う。本当はこのまま彼を乗せてどこかへ一緒に逃げてしまいたい。そんな気持ちを振り切って、窓を開けて笑ってみせる。そして「hope you have a great day」。それを聞いて彼がさわやかに微笑んだ。「You too」と言いながら。
こうして私達の一晩目が終わってしまった。
と言うのが前回の「美しすぎる人 #3」お話。。。
車の中で、Nの顔を忘れられずに居る。。。昨日の事。切ない気持ち。彼の精一杯の感情表現。。。車の中では、Nelly のDilemma(ジレンマ)が流れている。。。
♪No matter what I do, all I think about is you...
(私が何をしても、私の考えている事はあなただけなの。。。)
いつも通りの仕事場。何もかもがいつも通り。悲しいくらいに、いつも通り。いつも通りが、それまでは心地よかったのに、昨日を境に私と私の周りだけが切ない海に沈んでしまったように感じる。。。誰も知らない、私がこんな気持ちでここに居る事を。
いつものようにコンピューターに向かう。一昨日の夕方から今朝までに届いたメールの山。それのどれもが私にとっては、白紙に見えた。どうでも良いこと。。。いつものように電話が鳴る、どいつもこいつも、私にとってはどうでもイイ事を懲りもせず話し続ける。。。堪らなくなって、Officeから繋がる倉庫へ出て行った。彼の面影を追うために。そう、彼の弟のMを探していた。倉庫のパティオでタバコをふかす。。。頭の中には、昨日、彼が夢中になって私に話してくれた彼の夢の事が浮かぶ。
夢がある男の邪魔をするのは、私の主義じゃない。。。
でも、次の瞬間には、彼が私に伝えようと精一杯に表した彼の心の柔らかな部分が、そしてその時の彼の顔が浮かぶ。What was on your mind Baby...(何を考えていたの?)私達に「To be continued(つづく)」は、無いという事?それとも、or have you been feeling happy that we could found each other?(私達は(この世に)互いを見つけることが出来て幸せだと感じていたの?)
Load, please tell me how I should do for this...
(主よ、私はどうするべきなのですか?)
彼の弟のMが同僚とじゃれあいながら倉庫に入ってくる声が聞こえる。私はゆっくり立ち上がり、彼が入ってくる正反対の入り口から倉庫へ入っていく。
「Hey Honey Bun, what's up?(よう、元気か?)、you know where N was at last night?(昨日兄ちゃんがどこに居たか知ってる?)、母ちゃんが、心配してたからさぁー。」
ハーフ独特な英語と日本語の混ざった会話。。。心地よい。。。
「Yeah I know... He was with me last night(うん、分るわよ。。。昨晩彼は、私と一緒にいたから。)」
弟Mの、軽く驚いた顔。何故ならNが、今朝、まだ私たちがMy Placeにいた時、私の少し離れたうちのSectionの支部で働く同僚でもある彼のお母さんから電話があって(彼女はとにかく子供を愛していて、未だに心配で仕方が無いのだ)、その時にNが私に目で合図をして、ここに泊まったとは言うなと指示したから、私は咄嗟にウソをついたからだ。彼のお母さんは、私と彼が会っていたことは知っていた。Partyで彼に出逢ってから、お母さんから一度電話をもらっていた。「Nはねぇ、Honey Bunに会えて、本当に嬉しかったみたいよぉ。ココへ来て、暫くするけど、あの日以来、Nの顔つきが変わったもの。あと一週間くらいしかないけど、一緒に遊んであげてくれるぅ?」そうは言われていたが、N自身が、が泊まったとは言わないほうが良いと判断したのだからと、私は「うん、昨日ご飯食べたとき、彼が持ってた携帯に電話が入って、High Schoolの友達と飲みに行くって言って、その後別れたけど?」と、彼のお母さんには言うしかなかったし。。。ムネガ イタムケド
「ねぇM、Don't tell your mom ok? 'cuz N told me we shouldn't let her know...(お母さんには言っちゃダメよ。Nが彼女には知らせるべきではないと言ったんだから)」
Mは、そんなのは分っているよ、と言わんばかりにおどけてみせる。お母さんが心配させると、もしかしたら会えなくなる可能性もあったかもしれない。。。息子が気に入った人と一緒に時間を過ごすのは、アメリカ人と結婚していた人だから、全く持って問題にしない人だ。明るく受け入れてくれる。でも、問題なのは、私と彼は今遠く離れたところに互いに拠点を置き、私はフラフラしている年でもない年齢で落ち着く事を考えて当然だし、逆に彼には将来の為にしなくてはいけないことがあった。でも、もしこの二人が、もっともっと深みに落ちてしまい、息子の夢への道に邪魔が入るような事になるのなら、それは親としては、黙っては居られないだろう。。。解る。
私は彼の弟Mと、Nの話が出来て少し気持ちが落ち着いた。Mの中にNの幻想を見ているのかもしれない。Mと話したらNに繋がれるようなSFのような事を思っていたのかも知れない。。。Mの事が今までよりずっと温かく感じられた。ちなみにMの髪も長い。ただ、Mは、Chopstick(箸)で完全にUPにしてしまうのではなく、後ろに束ねているのだが。もう数年離れて暮らしているのに、兄弟だ、やる事が似ている。。。
Officeに戻ると、数名の女の子達が入ってきた。気分転換に、ひとしきり無駄話を聞いていた。
すると、やがてそのうちの一人が、Nの事をどうだこうだと言い出した。
はぁ。。。ここで、空気は読めた。面倒くさい人たちだ。。。
ココハ キミタチノ Office ジャナイ Get back to your fucking' work...
ようは、若い黒人と同棲しているそのうちの一人が休み明けだと言うのに、未だに面白くなくて、宣戦布告をしようとしているのだ。私にとっては、そんな道理の通らない事など、どうでもいい事だった。だって、彼女には日ごろ結婚しようとか話している彼が居て、ナンデそう言う事をあからさまにできるのか、常識的におかしいし、私はなにも卑怯な事をしていなくて、挙句、私とNの事は、Nが選んでNからから始めた事なのだ。
私は放っておいた。うざったかったけど。。。私の中のもっと大事な事で私は忙しいのだ、という思いだった。しかし、仕事上もPrivateでもそれは決して、些細な事ではなかった。数日で隣のSectionまで広がった根も葉もない、しかし吐き気がするような嫌な噂が耳に届いた。
Mからそんなある日電話があった。「母ちゃん、一緒?」「No she's not here(居ないよ)」。それから、Mと話しているうちに、ちょっとしんどいのを、私の職場もPrivateの現状も解っているMに、こぼしたくなった。ひとしきりあの雑魚たちの事を話して、「彼女達のやっている事はBull Shit(クソみたいなデマカセ)だと、解っているんだけど、私がBossと寝ただとか、アメリカくんだりにBoob Job(豊胸手術)しに行ったとか、そういうのは困るんだよね、じゃ無くてもうちのBoss、やり手だけど敵も多いし、こんなんで迷惑かけるとさ。。。」Mは驚いて、「For real?(本当?)、俺はまだそういう噂、聞いていないけど、もし本当にそんな事をしているなら、全然全く、Childish(子供っぽい)事だよ。気にスンナよ。」(実際このアホな噂は私のBossの耳に入り、彼の逆鱗に触れ、この女の子達はもの凄いPressureをかけられて、後に別のSectionに逃げていったのだが)
Mが、「気にスンナよ」と言ってくれた時に私は思った、「弟であるMに解っててもらったら、それでいいよ。」Nにも、お母さんにもそういうのは信じて欲しくないし、もしも私とNが離れて全く話さなくなる日が来て、その後にそれをNが耳にしてもきっと正義感のつよいMが話してくれるだろう。。。続けてMが、励まそうと思ったのか話してくれた 「Hey Honey Bun you know what?(あのね、Honey Bun...) Nはさ、Honey Bunに会いに行った日、とても嬉しそうだったんだよ。帰ってきてからもね。でもね、ここ数日とってもイライラしているんだ。He yelled at me when I was taking shower after I came back from work saying "GET OUT!"(昨日、俺がシャワーを仕事から帰ってから浴びてたら、外から”出ろよ!”って怒鳴るんだぜ) Can you believe that?(信じられる?Nは、普段静かなのに、と言う意味)」私は驚いた。 「Why was that? What was wrong with him?(なんでなの?一体彼に何があったわけ?)」Mは、もったいぶるように、 「知らない。へへ。面白くないんじゃない?」と言った。それを聞いて胸が苦しかった。やっと始まった二人の関係が、どう考えても、どうにもならない事を憂う彼の葛藤が、痛いほど伝わったからだ。。。
私からはNに電話をしなかった。彼はココで短い間にやら無くてはならないことがある。友達に会うこと、卒業した学校の必要書類をとる事、懐かしいここの海に入る事も、ここで久しぶりに遊ぶ事も含めて色々。。。次に話した時まで、1日か2日ではあったかもしれない。でも私には数週間に思えた。でも、自分のわがままをぶつけて、それに巻き込んではいけない相手だったから、年上の役目として、年上らしく振舞うべきだと思ったから。
そんなある日、こちらも数日お互いに顔を見なかったMが倉庫で、仕事をしていた。私はタバコを吸いにパティオに向かっていた。Mはいつも同じ年くらいの子に囲まれているので、私はそれを微笑ましく見て通り過ぎるだけで、私とMが話すときはMから私の名前を呼びながら、こっちに来てくれて、よく一緒にタバコを吸った。
この日、Mはフォークリフトを運転しながら、私を呼んだ。
「Hey what's up?(どうした?) げんき?」
「Nah...I'm actually not.(本当の所元気じゃないわ)N hasn't called me since we spent the night together.(Nはあれから電話してこないよ)」
そう言った私の目を彼の弟のMが、覚ます。
「ねぇ、Honey Bun, what are you waitiong for?(何を待っているの?) Just call him. あと3日しかないんだよ。Nは、帰っちゃうんだよ。」
ソノトオリ デス。。。
いくらアメリカ人が年が上がっていく事をプラス要素と考えたとしても、年が上がってしまうからこそ、見えなくなるものがあるのは確かだ。というか、いつしか自分で目隠しをしてしまう感情があるのだ。。。
「そうだね、M、Thanx. I'll call him tonight(ありがとM、今夜彼に電話する)」
私は彼に電話した。少し怖かった。正義感の強い男に限って、自分から決着をつけようと、たとえ意に反してでも、バッサリきったりするからだ。Nがそうしようとしているんじゃないかと、思ったのだ。電話が鳴っている。。。Should I hang up now?(今切るべき?)。オクビョウモノ。。。Nが出た。予想に反して、彼の声は素直に私にすがりつくような声だった。甘く、柔らかで、少し悲しそうだった。
Me「元気?」
N「。。。。。。。。。。うん、大丈夫。」
Me「What was wrong with you?(どうしたの?) M told me that you've been irritated.(Mが話してくれたけど、あなたがイライラしてたって。)」
N「うん。イライラしてた。」
Me「何で?Did your mom tell you something about us?(お母さんになんか私達の事いわれたの?)」
N「No...But...sigh...(違うよ…でも…(ため息))とにかくイライラするんだ… I don't know how I can explain about this feeling, but I just can help getting confused.(どう説明したらいいのか分らないよ。でも、とにかく混乱してしまうんだ。)」
Me 「Hey N, just take it easy...take it easy, ok?...(ねぇN,気を楽に持つのよ、楽にね。。。分った?)」
N「あのね。。。I miss you(会えなくて寂しいよ)」
Me「会いたい?」
N「うん。会いたい。」
何かが、私にも仕事場であったように、彼にも在ったのかも知れない。でも、私も彼もそう言う事に屈さずに、ただ素直に、「一緒に居たい」と言う気持ちだけを互いに伝えた。そして彼が帰る前日に、私達は会う事になった。私は仕事を休んだ。彼との残りを慈しむために。。。
ウソヲ ツイテ シゴト ヲ ヤスンダ
かつて、私のEX Husband(別れた旦那)が、私が当時付き合っていたRandyが急な転勤で ここを発つ前に私に言った。あれから既に、2年近くが経っていたが、その言葉が頭の中で思い出されていた。
「仕事には替えが在るけど、自分が好きになれる奴には替えが無いだろ。」
そうだ、Nは、私が完全に葬り去っていた「恋に落ちる」という感情を、数年ぶりに呼び覚ました人なのだ。。。もう無理だと思っていたのに。。。もう無いと思っていたのに。。。
Missing Me?
「美しすぎる人#5/最終話」は、私達が最後に過ごした2日間をお話しますね。。。もう少しだけ、お付き合いして下さいねっ☆
ここクリックしてねん♪Blog Ranking - ブログランキング
さて。。。
今日は、仕事にいかないと。。。
彼の顔は子供のように曇った。言葉少なげに互いに支度をして、まだ夏の空気の残る外に出る。「送っていこうか?」「いいよ、近いから歩いて帰る」彼は左に歩き出し、私は右に車を取りに行った。エンジンをかけ、車が滑り出す。車が彼を追う。本当はこのまま彼を乗せてどこかへ一緒に逃げてしまいたい。そんな気持ちを振り切って、窓を開けて笑ってみせる。そして「hope you have a great day」。それを聞いて彼がさわやかに微笑んだ。「You too」と言いながら。
こうして私達の一晩目が終わってしまった。
と言うのが前回の「美しすぎる人 #3」お話。。。
車の中で、Nの顔を忘れられずに居る。。。昨日の事。切ない気持ち。彼の精一杯の感情表現。。。車の中では、Nelly のDilemma(ジレンマ)が流れている。。。
♪No matter what I do, all I think about is you...
(私が何をしても、私の考えている事はあなただけなの。。。)
いつも通りの仕事場。何もかもがいつも通り。悲しいくらいに、いつも通り。いつも通りが、それまでは心地よかったのに、昨日を境に私と私の周りだけが切ない海に沈んでしまったように感じる。。。誰も知らない、私がこんな気持ちでここに居る事を。
いつものようにコンピューターに向かう。一昨日の夕方から今朝までに届いたメールの山。それのどれもが私にとっては、白紙に見えた。どうでも良いこと。。。いつものように電話が鳴る、どいつもこいつも、私にとってはどうでもイイ事を懲りもせず話し続ける。。。堪らなくなって、Officeから繋がる倉庫へ出て行った。彼の面影を追うために。そう、彼の弟のMを探していた。倉庫のパティオでタバコをふかす。。。頭の中には、昨日、彼が夢中になって私に話してくれた彼の夢の事が浮かぶ。
夢がある男の邪魔をするのは、私の主義じゃない。。。
でも、次の瞬間には、彼が私に伝えようと精一杯に表した彼の心の柔らかな部分が、そしてその時の彼の顔が浮かぶ。What was on your mind Baby...(何を考えていたの?)私達に「To be continued(つづく)」は、無いという事?それとも、or have you been feeling happy that we could found each other?(私達は(この世に)互いを見つけることが出来て幸せだと感じていたの?)
Load, please tell me how I should do for this...
(主よ、私はどうするべきなのですか?)
彼の弟のMが同僚とじゃれあいながら倉庫に入ってくる声が聞こえる。私はゆっくり立ち上がり、彼が入ってくる正反対の入り口から倉庫へ入っていく。
「Hey Honey Bun, what's up?(よう、元気か?)、you know where N was at last night?(昨日兄ちゃんがどこに居たか知ってる?)、母ちゃんが、心配してたからさぁー。」
ハーフ独特な英語と日本語の混ざった会話。。。心地よい。。。
「Yeah I know... He was with me last night(うん、分るわよ。。。昨晩彼は、私と一緒にいたから。)」
弟Mの、軽く驚いた顔。何故ならNが、今朝、まだ私たちがMy Placeにいた時、私の少し離れたうちのSectionの支部で働く同僚でもある彼のお母さんから電話があって(彼女はとにかく子供を愛していて、未だに心配で仕方が無いのだ)、その時にNが私に目で合図をして、ここに泊まったとは言うなと指示したから、私は咄嗟にウソをついたからだ。彼のお母さんは、私と彼が会っていたことは知っていた。Partyで彼に出逢ってから、お母さんから一度電話をもらっていた。「Nはねぇ、Honey Bunに会えて、本当に嬉しかったみたいよぉ。ココへ来て、暫くするけど、あの日以来、Nの顔つきが変わったもの。あと一週間くらいしかないけど、一緒に遊んであげてくれるぅ?」そうは言われていたが、N自身が、が泊まったとは言わないほうが良いと判断したのだからと、私は「うん、昨日ご飯食べたとき、彼が持ってた携帯に電話が入って、High Schoolの友達と飲みに行くって言って、その後別れたけど?」と、彼のお母さんには言うしかなかったし。。。ムネガ イタムケド
「ねぇM、Don't tell your mom ok? 'cuz N told me we shouldn't let her know...(お母さんには言っちゃダメよ。Nが彼女には知らせるべきではないと言ったんだから)」
Mは、そんなのは分っているよ、と言わんばかりにおどけてみせる。お母さんが心配させると、もしかしたら会えなくなる可能性もあったかもしれない。。。息子が気に入った人と一緒に時間を過ごすのは、アメリカ人と結婚していた人だから、全く持って問題にしない人だ。明るく受け入れてくれる。でも、問題なのは、私と彼は今遠く離れたところに互いに拠点を置き、私はフラフラしている年でもない年齢で落ち着く事を考えて当然だし、逆に彼には将来の為にしなくてはいけないことがあった。でも、もしこの二人が、もっともっと深みに落ちてしまい、息子の夢への道に邪魔が入るような事になるのなら、それは親としては、黙っては居られないだろう。。。解る。
私は彼の弟Mと、Nの話が出来て少し気持ちが落ち着いた。Mの中にNの幻想を見ているのかもしれない。Mと話したらNに繋がれるようなSFのような事を思っていたのかも知れない。。。Mの事が今までよりずっと温かく感じられた。ちなみにMの髪も長い。ただ、Mは、Chopstick(箸)で完全にUPにしてしまうのではなく、後ろに束ねているのだが。もう数年離れて暮らしているのに、兄弟だ、やる事が似ている。。。
Officeに戻ると、数名の女の子達が入ってきた。気分転換に、ひとしきり無駄話を聞いていた。
すると、やがてそのうちの一人が、Nの事をどうだこうだと言い出した。
はぁ。。。ここで、空気は読めた。面倒くさい人たちだ。。。
ココハ キミタチノ Office ジャナイ Get back to your fucking' work...
ようは、若い黒人と同棲しているそのうちの一人が休み明けだと言うのに、未だに面白くなくて、宣戦布告をしようとしているのだ。私にとっては、そんな道理の通らない事など、どうでもいい事だった。だって、彼女には日ごろ結婚しようとか話している彼が居て、ナンデそう言う事をあからさまにできるのか、常識的におかしいし、私はなにも卑怯な事をしていなくて、挙句、私とNの事は、Nが選んでNからから始めた事なのだ。
私は放っておいた。うざったかったけど。。。私の中のもっと大事な事で私は忙しいのだ、という思いだった。しかし、仕事上もPrivateでもそれは決して、些細な事ではなかった。数日で隣のSectionまで広がった根も葉もない、しかし吐き気がするような嫌な噂が耳に届いた。
Mからそんなある日電話があった。「母ちゃん、一緒?」「No she's not here(居ないよ)」。それから、Mと話しているうちに、ちょっとしんどいのを、私の職場もPrivateの現状も解っているMに、こぼしたくなった。ひとしきりあの雑魚たちの事を話して、「彼女達のやっている事はBull Shit(クソみたいなデマカセ)だと、解っているんだけど、私がBossと寝ただとか、アメリカくんだりにBoob Job(豊胸手術)しに行ったとか、そういうのは困るんだよね、じゃ無くてもうちのBoss、やり手だけど敵も多いし、こんなんで迷惑かけるとさ。。。」Mは驚いて、「For real?(本当?)、俺はまだそういう噂、聞いていないけど、もし本当にそんな事をしているなら、全然全く、Childish(子供っぽい)事だよ。気にスンナよ。」(実際このアホな噂は私のBossの耳に入り、彼の逆鱗に触れ、この女の子達はもの凄いPressureをかけられて、後に別のSectionに逃げていったのだが)
Mが、「気にスンナよ」と言ってくれた時に私は思った、「弟であるMに解っててもらったら、それでいいよ。」Nにも、お母さんにもそういうのは信じて欲しくないし、もしも私とNが離れて全く話さなくなる日が来て、その後にそれをNが耳にしてもきっと正義感のつよいMが話してくれるだろう。。。続けてMが、励まそうと思ったのか話してくれた 「Hey Honey Bun you know what?(あのね、Honey Bun...) Nはさ、Honey Bunに会いに行った日、とても嬉しそうだったんだよ。帰ってきてからもね。でもね、ここ数日とってもイライラしているんだ。He yelled at me when I was taking shower after I came back from work saying "GET OUT!"(昨日、俺がシャワーを仕事から帰ってから浴びてたら、外から”出ろよ!”って怒鳴るんだぜ) Can you believe that?(信じられる?Nは、普段静かなのに、と言う意味)」私は驚いた。 「Why was that? What was wrong with him?(なんでなの?一体彼に何があったわけ?)」Mは、もったいぶるように、 「知らない。へへ。面白くないんじゃない?」と言った。それを聞いて胸が苦しかった。やっと始まった二人の関係が、どう考えても、どうにもならない事を憂う彼の葛藤が、痛いほど伝わったからだ。。。
私からはNに電話をしなかった。彼はココで短い間にやら無くてはならないことがある。友達に会うこと、卒業した学校の必要書類をとる事、懐かしいここの海に入る事も、ここで久しぶりに遊ぶ事も含めて色々。。。次に話した時まで、1日か2日ではあったかもしれない。でも私には数週間に思えた。でも、自分のわがままをぶつけて、それに巻き込んではいけない相手だったから、年上の役目として、年上らしく振舞うべきだと思ったから。
そんなある日、こちらも数日お互いに顔を見なかったMが倉庫で、仕事をしていた。私はタバコを吸いにパティオに向かっていた。Mはいつも同じ年くらいの子に囲まれているので、私はそれを微笑ましく見て通り過ぎるだけで、私とMが話すときはMから私の名前を呼びながら、こっちに来てくれて、よく一緒にタバコを吸った。
この日、Mはフォークリフトを運転しながら、私を呼んだ。
「Hey what's up?(どうした?) げんき?」
「Nah...I'm actually not.(本当の所元気じゃないわ)N hasn't called me since we spent the night together.(Nはあれから電話してこないよ)」
そう言った私の目を彼の弟のMが、覚ます。
「ねぇ、Honey Bun, what are you waitiong for?(何を待っているの?) Just call him. あと3日しかないんだよ。Nは、帰っちゃうんだよ。」
ソノトオリ デス。。。
いくらアメリカ人が年が上がっていく事をプラス要素と考えたとしても、年が上がってしまうからこそ、見えなくなるものがあるのは確かだ。というか、いつしか自分で目隠しをしてしまう感情があるのだ。。。
「そうだね、M、Thanx. I'll call him tonight(ありがとM、今夜彼に電話する)」
私は彼に電話した。少し怖かった。正義感の強い男に限って、自分から決着をつけようと、たとえ意に反してでも、バッサリきったりするからだ。Nがそうしようとしているんじゃないかと、思ったのだ。電話が鳴っている。。。Should I hang up now?(今切るべき?)。オクビョウモノ。。。Nが出た。予想に反して、彼の声は素直に私にすがりつくような声だった。甘く、柔らかで、少し悲しそうだった。
Me「元気?」
N「。。。。。。。。。。うん、大丈夫。」
Me「What was wrong with you?(どうしたの?) M told me that you've been irritated.(Mが話してくれたけど、あなたがイライラしてたって。)」
N「うん。イライラしてた。」
Me「何で?Did your mom tell you something about us?(お母さんになんか私達の事いわれたの?)」
N「No...But...sigh...(違うよ…でも…(ため息))とにかくイライラするんだ… I don't know how I can explain about this feeling, but I just can help getting confused.(どう説明したらいいのか分らないよ。でも、とにかく混乱してしまうんだ。)」
Me 「Hey N, just take it easy...take it easy, ok?...(ねぇN,気を楽に持つのよ、楽にね。。。分った?)」
N「あのね。。。I miss you(会えなくて寂しいよ)」
Me「会いたい?」
N「うん。会いたい。」
何かが、私にも仕事場であったように、彼にも在ったのかも知れない。でも、私も彼もそう言う事に屈さずに、ただ素直に、「一緒に居たい」と言う気持ちだけを互いに伝えた。そして彼が帰る前日に、私達は会う事になった。私は仕事を休んだ。彼との残りを慈しむために。。。
ウソヲ ツイテ シゴト ヲ ヤスンダ
かつて、私のEX Husband(別れた旦那)が、私が当時付き合っていたRandyが急な転勤で ここを発つ前に私に言った。あれから既に、2年近くが経っていたが、その言葉が頭の中で思い出されていた。
「仕事には替えが在るけど、自分が好きになれる奴には替えが無いだろ。」
そうだ、Nは、私が完全に葬り去っていた「恋に落ちる」という感情を、数年ぶりに呼び覚ました人なのだ。。。もう無理だと思っていたのに。。。もう無いと思っていたのに。。。
Missing Me?
「美しすぎる人#5/最終話」は、私達が最後に過ごした2日間をお話しますね。。。もう少しだけ、お付き合いして下さいねっ☆
ここクリックしてねん♪Blog Ranking - ブログランキング