二日目、我々はまず鎌倉に向かいました。



大仏さまを見に行くためと、御朱印をいただくためです。


この冬、岩手の金閣寺で御朱印帳を購入した時から、我々の旅に『御朱印集め』の楽しみが加わったのであります。




彼は『もっと早くに購入しておけばよかった!』と少々悔やんでいる様子。
確かに…これまでかなりの神社仏閣に行ってるもんなぁ。



御朱印帳って、ところによってはすごく素敵なデザインのものがあるんだよねー!




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ふたりして大仏さまをみるの初めて。


で、胎内拝観してみた。


彼は『頭の裏側が気持ち悪いよ…』
と、少し暗くなっていた。



頭の裏側…。





御朱印をいただいたあと、近くの蕎麦屋さんで昼食。


蕎麦を待っている間、窓の外にリス2匹発見!

木の枝がやたら揺れてるな、と思ってたらリスが戯れてて、すごく可愛かった~!ラッキー。





鎌倉をあとにして、湘南あたりで数々のサーファーを流し見しながら向かったのは伊豆、熱海。




私の両親、新婚旅行が熱海だったらしい。





伊豆の海沿いって、独特な地形というか
海からすぐ山が生えてる!って感じ。



やはり温泉リゾートの一大メッカなだけあって、旅行気分が盛り上がる。

さりげなく(?)山の上に秘宝館があったり。


車から海をみると、波が綺麗で思わず窓に張り付いてしまう。
そして窓が私の手垢で汚される。
たまに鼻がくっついてしまって脂も…。




この日の宿は『海のはな』というところでした。


宿までがかなり狭い急斜面で、彼すらも『ほんとにここで合ってるんだろうか』と少し不安に駆られたあたりで着いた。



ここからは多少、彼と私のテンションに温度差が感じられるかも知れません(笑)
なぜかは後々わかります(笑)



フロントがある本館(?)の横にある、それぞれ独立した小さなコテージのような作りの部屋でした。


食事処でチェックインするとき、窓の外にはみかんの木があちこちに見えて
熱海にきたんだなぁ~、と和みます。




部屋は明るく、清潔な感じ!

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画像では見えませんが、板張りのベッドルームの横は畳の部屋です。


なんと部屋にはiPadが置いてあり、これでフロントに連絡したり、貸切露天風呂の予約ができたりしてしまうのだ。
ハイテクー。


しかしアナログ人間の私は使い方がわからず、フロントに連絡するまで時間がかかってしまった。恥ずかしや…。




そして浴衣が可愛い!
男女ともに可愛い。

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宿の方から夕食内容の確認。
我々はふたりして貝がダメなので、予約の際に彼が貝NGと伝えてくれていたようだ。

宿からも『貝はNGですね』と確認。



一通り説明を聞いたあと、浴衣に着替えようとするとき、彼が言った。

『外から見えるぞ。着替えるならブラインド下げよう』


おっと…確かに駐車場や食事処が見えるな…気をつけよう。



浴衣に着替えてベランダでビールを少し飲み、お風呂に入ることにした。

部屋には露天風呂がついている。
アメニティもロクシタンで嬉しい。



早速、ワーイ!と入ろうとしたとき、彼が警告を発した。


『おい、この風呂普通に外から見えるぞ…!お前は来ないほうがいいな。』


外っしょ?気をつけるから大丈夫だよー!


『いやそれが、部屋を行き来するところから見えるんだよ…』



え゛っっ…


それは嫌だ…。



残念だけど部屋露天は諦めるかー。
そして彼は露天、私は内風呂で別々に温まった(笑)


貸切露天を予約したからこんくらいはいいのだ。



このあと夕食はたっぷり2時間かけて、ボリューム満点でお腹いっぱいになった。



がっ、実はここで致命的な出来事があったのだ…。




お造りに、デカイつぶ貝がまるっと出てきてしまったのだ。




2度も『貝はNGですね』と確認したスタッフが、自らそれを運んできてフツーに退室していった(笑)



彼『つぶ貝って…貝だよね?』



うん…貝さ。



次に料理を運んできたときに、さらっと『貝だよー』と教えた。


宿の方は動揺しまくっていた。

私たちもある意味動揺していた(笑



このあとはお腹いっぱい食べ、デザートが入らなくなってしまったー!(悔)
ごちそうさまでした。



食後、少し休んでから貸切り露天に。


石造りで結構広い。
お風呂の作りは奥が普通に入れる深さで、手前は浅くなっており、仰向けになって浸かれる作りになっていた。


凝った作りのお風呂でゆったりできたので、食事の件でテンション下がってしまった彼も満足したようだ。



よかったッス~!




夜はゆっくり眠りについた。



朝、時間通りに食事処に向かう。


すると別室のお客さんが食事処の入り口で立ち尽くしている。


聞くと、スタッフの姿が全く見えず、肌寒い中ずっと待っていたらしい。

見かねた彼が本館入り口を見つけてスタッフを呼びに行ったのだった。


これがあって、彼の中で宿の評価をガタンと落とすことになってしまった。
結構な金額の宿代だったはずなので、サービスがそれに見合っていなかったというのは彼的にかなり残念だったろうな、と思われた(涙)



ひとりのスタッフが3部屋すべての担当らしく、食事を運んだりするのも全て同じ方だったことを考慮すると、
仕事内容を複数人に振り分けたほうが、もっと確実ではないかな?と思った。
あの仕事量をひとりで全て任されるのは大変だ。



部屋も素敵だし貸切り露天は本当によかったので、ぜひそこを頑張ってくれたら嬉しい。


それから部屋のお茶菓子が美味しかった。ウフフ。


色んなことがありつつも、それを横目に私はのんきにキャイキャイ楽しんでいたのだけど(笑)


それもすでにいい思い出。





さて、わたしの誕生日旅行・第一日目は
中華を食べるため、横浜に向けて車をブーンとひとっ走り。




麻婆豆腐でしょー、
エビチリでしょー、
春巻でしょー、
おこげでしょー、



『麻婆豆腐なら、私は山椒の効いた黒っぽいやつが好きだなぁ』


『俺は唐辛子が効いた辛くて赤いやつが好き!』



まだ見ぬ中華料理談議が行われる。
遠足のオヤツを決めるときみたい(笑)



最初に結果から言うと、このままのラインナップをまるっと食しました(笑)
プラス青菜炒めも頼んだ。




この日の宿はロイヤルパークホテル。




の、




ジュニアスイート~!(パァァァ…!)




ロイヤルパークは2度目の宿泊なのに、彼が『えっ?そうだっけ?』と覚えていなかった…。
いや~ん軽くショック。




チェックインしてから
日射しがあたたかいクラブラウンジでコーヒーを飲みながら寛いだり(こーゆーのって結構優越感なのよね…ウフ)



下に降りて、成城石井で小さなシャンパンを買い(最近我々はめっきり酒に弱くなった)、部屋で乾杯した。



のほほんロマンティックな感じのこの時間が私にはすごく嬉しかった。




そして中華街に繰り出し、冒頭の料理の数々を堪能。



ところで中華街って、いつも肉まんに目がいってしまうのだけど
中華料理をガッチリ食べるのに、みんな肉まんを食べる余裕があるのかしら?
お土産に持ち帰りするのかしら?
いつも夜にいくせいか、肉まんを食べ歩きしている人を、私に限っては見たことがない…。
まあ、ほんとに小さな疑問。





疑問といえば
『なめこ』があるという貼り紙を見てゲーセンに寄ってみたのだが、どこを探しても『なめこ』が見当たらなかった…。


なめこは一体どこにあったのか…謎すぎる。



我々は見つけられなかったけど、もしかしたら『まさお』とかツタンカーメンとかのレアなめこもいたかも知れない。



この日はこうしてふたりで中華街をとりとめもなく歩いただけなのに

何をしてもなぜかホンワカして、彼の手はあたたかく、とてもいい夜だった。






中華街を散歩したあと、ホテルに戻って夜景を見ようと窓をあけると




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う、雲海?!




びっくりしたのは我々だけではなかったらしく、近隣の部屋の人たちの姿もチラホラ見えた。



よくみると、上から霧が滝のように垂れ込めてきてる。



時間が経つにつれて、視界は完全に真っ白になった。



すごいなー
稀にみる濃霧だ!




もしかしたら下もこんなに霧が濃いのかな!
そしたらすごいよね!
と好奇心が湧いてきて、ふたりして一階に降りてみた。




しかし降りてみたら、霧なんてまったくなくて、またまた驚いた。




てことは、やはり雲海だったのだろうか?

高層ビルって、もはや山と同じ自然現象が起こるのだろうか?



すごい神秘的だったなぁ。
なんだか、いいもん見せてもらっちゃった~!




そうして初日の夜は更けていくのだった。







さて、名残惜しくもブセナテラスをあとにして
二日目最初に向かったのは…



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美ら海水族館!
ワシが幼少の砌より憧れの生物であった、ジンベエザメに会いにきたのだ!!

この日もいい天気でした。



で、中に入るとすぐに、ケータイのiコンシェルが鳴った。



地元で震度5の地震だと。



実は石垣にいたあたりから、すでにちょこちょこ地震を知らせるiコンシェルが来てたのだが
正直、回数は多くても大した震度ではなかったので『いつものことか』と気にしてなかった。


しかし震度5はさすがに焦ったので、すぐに実家に電話。


母『揺れたよー!びっくりしたけど、なにも壊れたりケガしてないから大丈夫だよ』

とのことでとりあえず安心した。



いま思えば地震多発県ゆえの油断だったと思う。



のんきに彼と『そろそろ宮城県沖くるかー?』


と話をしながらジンベエザメの水槽に向かった。



あたしゃね、水族館ってとこにゃ1日いても飽きないのさ。
まさに水を得た魚…もとい、カッパ?
とにかく、いきいきフレッシュなわけ。



まずは軽く前菜から
ナポレオンフィッシュ

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んー、さすがの安定感。
よーっく見ると、青い体に細かく黄色い模様がビッシリ入ってるお魚なんだけど、密集系がだめな人はあまり近くでみないほうがいいと思います。はい。



そしてチンアナゴ

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以前行ったアクアマリン福島はなぜかチンアナゴ推しだった。
グッズからレストランメニューに至るまで、チンアナゴが目立っていたっけ、なんて思い出したりした。



巨大伊勢エビ…。

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この怪物を最初に食べようと思った猛者のおかげで、こんにちの我々は美味にありつけるというものだ。

私の隣では、巨大伊勢エビを睨み『こいつめ~…こいつめ~…』と闘志を燃やしている男がひとり…。

彼、甲殻類を見ると無条件に反応してしまうらしいのだ。
季節・状況を問わず、磯に行くと必ずカニ取りをしてしまうSAGAを持っている。

料理に伊勢エビの活き造りなんか出てくると、考え付く限りの手を尽くしてイタズラする。

重機の免許を取りに行った際、
講習中暇だからと、海沿いなのをいいことにカニ取りを始めてしまい、講師と周囲を驚かせた。
話を聞いて私も驚いた。

そこまで甲殻類に入れ込むのはなぜか。


思わず、前日の裸にされたヤドカリの哀しい姿が脳裏をよぎる。





おや?



こ、この水槽はもしや…

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フヒョオオオオオオオオオオオ!!


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おなかーおなかー
右上の魚のプックリ具合がイイヨイイヨー

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マンター!マンター!ステルスー!!


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ふう…ふう…
もうだめ
酸欠しそう



むむ!!
こやつは!!

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グソクムシじゃ~ないのよ!!

えーっと…大きさからいってオオグソクムシかな?
ダイオウグソクムシではないよね?
なぜかグソクムシってわくわくする。
陸のダンゴムシには興味ないのに。
静岡の淡島にある水族館にもひっそりといたなぁ。さすが駿河湾。


はーっ、楽しすぎた。
楽しくてもう心臓もたない。



てなわけで、水族館を出たあとはしっとりと歴史探訪。


今帰仁城跡に行きました。

これで『なきじん』って読むのよねー。
いやはや独特…。

向こう側に見える海がすごく綺麗な色だった。
沖縄は本当に海の色が綺麗。

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ここのフードコートで軽くお昼を食べ、さらにドライブを楽しみながらのんびり那覇市に到着!



この日の宿は『沖縄ハーバービュークラウンプラザ』でした。


ここも旅行代理店のチャンネー一押しだったな…。
大丈夫だろうか…。



おや?



かなりいいじゃない!


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ってか、むしろ良すぎじゃない?
二間あるよ?


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彼『フロントに言っていい部屋に変えてもらったんだよ』



やっぱり!?
どーりで変だと思った!!



彼『いままでがアレだったから、不安だったんだよ。変更して正解だったな!』




だよねー!(泣)
ごめんねーっ!!




白い目で見られつつ、その視線を華麗に交わしながらふたりは街に繰り出した。


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ホテルのフロントでオススメのお店を紹介してもらい、沖縄最終日の夜を存分に満喫しました。



もうね、のーんびり。
サトウキビかなんかの残骸を、荷台にありえないほど積み上げて走るトラックをみて笑ったり

レンタカーの中ではBEGINのCD(現地で購入)をかけながら、雰囲気に浸ったり


過ぎてみれば私の失敗なんて帳消しになっちゃうぐらい(そう願う)、楽しくて素晴らしくいい旅でした。
誕生日にこんな旅連れていってもらえて、こんなに幸せでいいのかしら。あたし。




そうして沖縄から戻った翌日、かの大震災に見舞われるふたりなのであった…。