芥川賞作家・平野啓一郎の同名ベストセラーを「蜜蜂と遠雷」「愚行録」の石川慶監督が映画化したヒューマンミステリー。弁護士の城戸は、かつての依頼者・里枝から、亡くなった夫・大祐の身元調査をして欲しいという奇妙な相談を受ける。里枝は離婚を経験後に子どもを連れて故郷へ帰り、やがて出会った大祐と再婚、新たに生まれた子どもと4人で幸せな家庭を築いていたが、大祐は不慮の事故で帰らぬ人となった。ところが、長年疎遠になっていた大祐の兄が、遺影に写っているのは大祐ではないと話したことから、愛したはずの夫が全くの別人だったことが判明したのだ。城戸は男の正体を追う中で様々な人物と出会い、驚くべき真実に近づいていく。妻夫木聡、窪田正孝、安藤サクラがいずれも素晴らしい演技。
作品 ある男
監督(作品の完成度)  石川慶 111.5×0.715 79.7
①脚本、脚色原作 平野啓一郎 脚本 向井康介
B+7.5×7
②主演    妻夫木聡A9 ×2
③助演(主演以外の役) 窪田正孝 A9×2
④撮影、視覚効果 近藤龍人 B8 ×1
⑤ 美術、衣装デザイン 我妻弘之 B8×1
⑥編集 石川慶
⑦作曲、歌曲 Cicada C7×1