冷たい手で私を握りながら

貴方はまた同じ事を言う


もう何度も無いやり取りだと知ってるから

私も懸命に答える


何度目か分からないやり取りは途切れて

電子音がなるから


繋いだ手を離したいのに

手のひらはまだ暖かくて何かの間違いを願う


さよならボケ老人

お前には手がかかったよ


涙はまだ出ない。