二度の奇跡的生還 -6ページ目

心肺回復

救急隊員は直ぐさま蘇生処置。
心臓マッサージと人工呼吸を始めた。


そして6分後、心臓が動き出し、呼吸も回復した。

救急車は九大救急センターに着いた。


ドクターの手にわたった時には、
既に心臓も肺も正常に動いていた。


原因究明のためカテーテル検査が行われたが
「何らかの原因で……云々」との事で
真の原因は遂にわからずじまいだった。

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このように書いてはいるが、
私の記憶では、心肺蘇生後
意識がいつからどの程度回復したのか全く不明。


記憶の中の時間も、どれが前で後なのか
ちゃんとした時間列というものが存在しない。


一時的に脳に酸素が行き渡らなかったので
そのような軽い記憶障害があるのだろう。

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心肺回復直後から1日か2日間か、これも良く分からないが、
ものすごいハイテンション状態になっていたらしい。


目覚めてみると手足が茶色。
「ナンジャコリャァ?!」
アザがたくさん出来ているのだ。


聞くと、あまりにジッとしていないので、
ベッドにくくりつけられていたのである。


心肺回復後にこのように
ハイテンションになってしまうのは珍しいのか、
妻がドクターに
「旦那さんはいつもこうなんですか?」
と訊かれたそうである。


自分でも「コリャ オカシイ」と思っても
ハイな言動を止められなかった。


ドクターに「何か変なヤクを打ったんじゃないか」
と喰ってかかる始末だった。




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