小さなお茶会 猫十字社 全7巻 (白泉社)
“ぷりんともっぷ”二猫はいつも一緒。
いっしょに喜び、楽しみ、ちょっぴり悲しむ。
ふたりだけの時、ふたりだけの幸せ。
春・夏・秋・そして冬、やさしく移り変わる季節の中で
愛をあたためるプチ・ストーリー…。
上記は、第2巻の裏表紙の折り返しにある「作品かいせつ」をそのまま
引用させていただきました。
あらすじ…というものが書ける類の物語ではないもので。
四コマまんがとは違うのですが、基本的なコマ割は四コマに近い感じです。
3~4ページで1話分が描かれているものが多いでしょうか。
「ぷりん」は奥さん、「もっぷ」は旦那さま。物語の始まりは新婚1年目のようです。
猫を擬人化しているのか、人を擬猫化(?)しているのか…微妙なところですが。
二人(という表記にしますが)の日々の暮らしや、なんてことのないやりとりが
描かれています。ギャグでもありませんが、シリアスな話でもありません。
ほんとに「何気ない日常。でもかけがえのない日常」という話です。
お料理と裁縫が上手で、運動神経がよく、お転婆で勝負強いぷりん。
食い意地が張っててイマイチ要領が悪くて、でも包容力がある詩人のもっぷ。
楽しい時もうれしい時も、悲しいことがあった時も二人がケンカした時も
温かい紅茶を二人で飲めば、その分愛が育まれていく。
二人でお茶を飲めばそれは「お茶会」なのです。
随分古い本なのです(第一話は昭和53年に書かれたそうです)が、
私は今読んでもなんとなく、気持ちがホンワリするような気がします。
ささくれだってた気分も落ち着くような。
結婚して家庭をもった今だから尚更かもしれません。
旦那さんとケンカした時は「売り言葉に買い言葉」になってしまいがちですが、
この本を読むと、もう少しお互いが思いやりを持ってたら喧嘩にならずに
済んだかな~…なんて考えさせられるのです。
大人になってから絵本を読むような感覚で読んでみてください。
もちろん、紅茶を飲みながら…です。('-^*)