今回は長くなるので、PART分けします。


紫外線といえば、昨今ではやたらと巷には紫外線カット商品があふれ、コスメ商品等はSPF (サン・プロテクション・ファクター“Sun Protection Factor”の略)を強調したものが増えています。


さらには、出来るだけ屋外で紫外線に当たらないような記事を目にしたり、1998年以降の母子手帳からも、子供の日光浴のススメは削除されたと聞きます。


しかし、紫外線は本当に悪なのでしょうか?

勿論、紫外線に肌が弱い方がいるのも事実ですし、スキーや海水浴などで急激に紫外線を浴びるのは、肌に負担をかけることになります。


ただ、本来は自然にあるものは全て必要であり、生命に有用な働きをするのではないか?と私は考えます。


紫外線の悪い要素は、あちこちに書かれているので、今回は紫外線のメリットについて、書いてみたいと思います。


体に欠かせない紫外線


上記サイトにあるように、紫外線はUVA、UVB、UVCと分けることが出来、本当に問題のあるのはUVCで、UVA、UVBは中近紫外線で身体に役立つものです。


UVA、UVBで役割を分けると、


A波には、細胞の活動を活発にして、その生まれ変わりを促進させる作用があります。日光浴をすると若返るのはそのためです。


B波には、体に欠かせない、幾つかの役目があります。
皮膚や肝臓に蓄えられたビタミンD2を、ビタミンD3に変える役目をします。
特にビタミンD3は紫外線からの摂取が最も効果的なのです。

植物性食品からはビタミンD2を、動物性食品からはビタミンD3を摂取出来るのですが、紫外線に比べると効率が悪いです。

そういう意味でも日光浴は必ず必要です。

ご存知のように、カルシウムを摂取してもビタミンDも摂取しないと、骨は生成されません。


そのほかにも、


1.血圧を下げて心臓と血管の負担を減らす。

2.心臓の機能を高め、全身の血行を良くする。
3.血液の流れを良くして、動脈硬化を防ぐ。
4.コレステロールを減らし、血液の流れを良くする。
5.体重を減らし、肥満を防ぐ。
6.乾癬などの皮膚病を治す。
7. 性ホルモンの分泌を増やし、生殖機能を上げる。
8.メラトニンの分泌を増やし、自律神経を安定させる。

などの利点があるようです。

特に4.5.などはダイエットにも良いですし、6.などは皮膚がデリケートな方には有効です。


また8.に関連するのですが、眼から入る光も紫外線をカットすると、次のような弊害が出るようです。


目から入った光は、2つのルートで脳に伝わります。ひとつは目から後頭葉に伝わっていくルートで、もうひとつは目から視床下部、そして脳下垂体、松果体へといくルートです。
太陽光の紫外線をカットすると、2番目のルートに狂いが生じます。自律神経系、ホルモン系、そしてメラトニンなどの分泌に影響を与え、体全体の力を低下されるのです。
そしてそれがさらに視力低下など目に悪い影響を与えることになります。


こう考えると、紫外線は全く摂取しない、または限りなく0に近づけようとするのは良くないようですね。


北欧など、日光の照射時間が短い国では日光浴を奨励していますし、実際に紫外線照射不足の人には何らかの弊害が出ているようです。

昔の人は経験的に知っていたのでしょうね!!


さて、そうは言っても人間は先入観や習慣はなかなか変えることが出来ませんよね。

それに日焼けが残ったりとかあるし・・・。

次のPARTではそんな対策や、照明の問題も含めて書いていきたいと思います。


PART2へつづく