2024年旧正月を迎え、これまでの思いを綴ってみました
2022年に現在の松山流整體術に出逢うまでは、自身の體を壊しながらも、14年以上施術者としてアロマトリートメントや整体の手技で人様の體を触らせていただいておりました。
その頃、お客様はその場では喜んでくださる一方で自身の中では常に、 “骨格がこんなに歪んでるのに肉だけ触っていても根本的な解決にはなっていない…これではただの癒しで終わっている” と感じながら悶々とする日々でした。 解決策を探しては根本を整える技はないものかと数々のセミナーに出向き、様々な資格を取得しましたが、人生を捧げたいと思える技には出逢えないまま、そうこうしている間に自身の體が壊れていきました。
痛みを騙し騙し続けていましたが、遂に人様を触れなくなる程に手や腰、首の痛みが酷くなり、一時セラピストを辞める決断をせざるを得ない状態になりました。
施術者として人様に喜んでいただくことが一番の自分の喜びでもあったので、辞めてからは何の生きがいもなく派遣の仕事に就き自暴自棄に。 セラピストを辞めれば節々の痛みも良くなるであろうと思っていたのに、体調までもが余計に悪化。 生きる楽しみもなく、暗い影を背負い妖怪のような顔で生きておりました。
そんな暗黒期を過ごす中、セラピストを辞め3年程が経った2022年、私の状況を何も知らない松山先生から突然5年ぶりに連絡をいただきました。
「優しい力で手を痛めずに女性でもできる骨格矯正の技術を開発したのですが体験しに来ますか?」 。。。
昔の話になりますが、元々、松山先生とは2017年バリ島行きの飛行機の中で出逢い、行き先も、帰りの飛行機も、ツアーでもないのに前後の席に偶然座っていたという面白いご縁で繋がっておりました。
骨を手で動かす凄い先生と知り、5年前に一度、松山先生の骨格矯正を10分ほど体験させていただいたことがありました。 その技術は松山先生が独自に開発され、今まで誰もやろうとしなかった長時間骨に直接触れて、止めて、じわじわ動かしていくという。。 背骨が極度に曲がってしまう重度側弯症を、手技だけで元の位置へ戻していく、とても神聖で超人的な技でした。 何をされているのか全くわからない、今まで感じたことのない感覚。未知の痛気持ちの良い手技を体験し、ただただ驚きました。私の長年の腰痛がその場でなくなり走り回れるほどに。あの感動は忘れられません。 それと同時にその頃の私はその技術の高さと深さと難しさに、恐れをなしました。
長年追い求めていた最高の手技だと確信し、せっかくスクールに入れる貴重なチャンスをいただいたのにも関わらず、骨を触るなんてまた手の痛みを酷くするのではないかという不安と、当時、資格勉強で貯金も使い果たしていた私は、泣く泣く断ってしまったのです。
そんな後悔した昔を思い出しながら、新しく松山先生が開発された、女性でもできる高い骨格矯正の技とはどんなものなのか興味深々でした。
ただ、ちょうどその頃、大手ホテルの中にあるヘッドスパサロンの就職が決まったところでした。
座ってできるような手技からでもいいから、また施術者として復活したい!このまま目的もなくただ生きていたくない!と足掻き、またセラピストとして独立するためにまずは就職してサロンで働こうとしていたところだったのです。
タイミングが良いのか悪いのか、その時はまだわかりませんでしたが、新しく開発された先生の技を体験し、昔の感動が蘇り、気づけばその場ですぐスクールに申し込んでおりました。
同時に、松山先生の施術を受け、日が経つにつれ自身の體も顔も意識までもが変わっていきました。
こんな施術受けたことがない。。
最後に辿り着いた松山先生の施術で人生が変わり始めました。
骨が豊かと書いて體(からだ)。
昔、一度は逃げた骨の施術。やっと體の根源、骨を触る覚悟ができた時でした。
そして気付けば、就職したばかりのヘッドスパサロンは僅か入社3ヶ月で閉鎖される事態となり、骨を動かす感覚をやっとつかめてきたばかりなのに、技を習い始めて3ヶ月後には独立しておりました。
その頃は毎日が必死で、手や指がパンパンに腫れながらも、死に物狂いで日々モニター様を触らせていただきながら猛特訓に励みました。
ただ、またこの施術者の道に戻って来れたことがとても幸せであり有り難く、涙が出るほど楽しく嬉しかったのを覚えています。 私はこの手技で施術者として生きていけないなら、人生もう何してもダメだと直感で感じておりました。
ただ、まだ技術が未熟な頃からお客様からは嬉しい反響があり、お喜びの声を多数いただだき、自身が一番驚きました。
それは、松山先生が教えてくれた『骨を動かすのは心』という神聖な愛から生まれたこの手技が、ただの施術ではないからです。
施術の前後には神仏に祈りを捧げます。
施術で白い着物を着るのは、自身が神仏のただの依代となるためです。
骨に触れ動かすということは、その方のカルマに触れていることになります。
そのカルマを浄化してくれているのは人間の力ではなく、神仏の力だということを知りました。
松山先生は私の技の師匠であり、人生の師匠です。ただ先生は『自分の人生が最大の師匠』と言われます。
現在では松山先生の施術補佐をさせていただきながら勉強の毎日です。私は要領も良くないですし単細胞です。 未だに先生からまだ手が硬いと叱られます。 唯一褒められたことは、骨から手を引かないところ。
多くのセラピスト、施術者は骨に直接長く触れることを恐れ、触れるけれどすぐパッと手を引いてしまう。 私は動くまで、動くことを感じるまでずっと押し続けました。 そこから手を引いてしまったら、解決できないことを知ったからです。
結局最初の頃は、指は痛いし手首も痛い。腰も痛いし首も痛い。 。ただ昔と違うのは、自己矯正を教えていただいたお陰で自身を矯正する術を得ました。
そして今ではこの骨格矯正手技を習い始めた頃に比べると、優しい力で柔らかく骨が動くように矯正量が上がりました。
バカ正直。言われたことしかできないけれど、言われたことを素直に実行する。 その積み重ねで今があります。
そして、お客様が自身を育ててくれております。
これからは自分自身が技を磨くだけでなく、骨に触れる施術文化を全国に広めるため、松山先生が運営されるオンライン整體スクールに力を注いで参ります。不定愁訴を病院で治してもらうのではなく、家庭で予防、解決していく。
素人がプロをも超える時代。 誰かを救いたいという心がある時、技は宿ります。 家庭に1人は骨を整えることができる施術者がいる。それが当たり前の文化になることを目指し、人々の眠っている可能性を呼び覚ます活動をしていく所存です。
これからもどうぞ宜しくお願い申し上げます
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『新しい整體文化』世界に普及する
松山流整體 大橋理絵