隆 …はよ。
実 おはよ!秀太!
秀 なんだよにっしま。今日は一段と機嫌わりいな〜。
実 ね〜。この実彩子ちゃんが起こしてあげてるのに。
隆 …
実 もう…いい加減シャキッとする!
バシッ
隆 いてっ!!
実 ほら、おいてっちゃうよ!
隆 …
ほら。君はそうしてアイツの隣に行ってしまうんだ。
なんだよ、その笑顔。
頬を少し赤らめて
目をキラキラさせて
そんな顔俺は知らない。
いや。
俺が気付いてなかっただけか….
『ごめん….』
『ううん。わかってたから…』
『好きだけど…大事な人だけど…幼馴染み以上の感情は…ない。』
『うん…。』
『あの…』
『よかった…。』
『え?』
『はっきり伝えられて…ちゃんと答えもらえて…よかった。』
『…』
『これからも今までどおりでいてくれるかな?』
『そんなの当たり前だよ…』
『ありがとう…。』
あの時…
ありがとうって言った君の姿は
悲しいけど…どこか晴れ晴れしてて…
それまで見てきたどんな君よりも
綺麗だった。
ねぇ…
俺が君を好きって言ったら
好きって…言えてたら
俺たちの関係は変わってたのかな。
今までのふたりでいたいと望んでたのは自分のくせに
今までのふたりと何ら変わりないはずなのに
変わりないことがこんなに
こんなに胸を締め付けるなんて
知らなかった