誰にとっても不安は人生に必要もの。
「ひとりは」みじめでカッコ悪いし、さびしい。
だから、ひとりになりたくない・・・・・
ひとりを孤独と不安とワンセットにして考えているなら
それは違う・・・
人間はひとりでいるときに成長する。
ひとりになれば、自分と対話するしかありません。
すると、自分が本当は何をしたいのかということが見えてきます。
例えば、仕事はそれなりにうまくいっているのに、
何かモヤモヤするというときは
ひとりになって、深く自分と向き合う時間を持てたら
自分の本心を知り、
人生を自分の思う方向へ軌道修正することができると思う。
ところが、今はひとりになることが難しいです。
スマホがあれば、いつでもどこでもだれかと
つながることができてしまうからです。
ひとり旅をしていても、
撮った写真を送ったりSNSに投稿したりすれば
反応が得られます。
これではひとりとは言えません。
本当にひとりになりたいときは
デジタル・デトックスをしてみる。
とはいえ、仕事や家族があると
完全に遮断することは難しいので
「一日、〇時にチェックする」と決めて
あとの時間は手放してしまう。
スマホを持たず、何もしないでひとりで過ごすのは
難しい。あえて何もしない状態にすることが
自分と向き合うコツです。
例えば、散歩をしてリラックスする。
感動する映画や本と出合ったときも、
ひとりになることはとても重要です。
その内容を嚙み砕いて、
反芻して、自分の心と体に染み込ませるには
時間が必要です。
せっかくいいものに触れたのに
すぐ次々に人と会ったりすると
染み込ませる時間がありません。
ひとりでいるとネガティブで不安に振り回されて、
どうしていいか分からなくなることもあります。
反対に、不安だからこそ
「よし、がんばろう」とか
「こうしてみよう」というのは
未来に向かう「ポジティブの不安」です。
※この不安は苦しくても、エネルギーを与えてくれます。
※その時は孤独であるほど、
※むしろ自分と深い部分で向き合うことができます。
※人はどんなに幸福な瞬間でも、不安になり
※どんなに成功しても、その直後から不安になります。
※不安から自由になれる人はいません。
※怒っているときに冷静な判断ができないのと同じように
※さびしくてたまらない時も、冷静ではいられないものです。
※そんな時に、安易に淋しさを埋めようとすると
※痛い目に遭うので注意が必要です。
※寂しさを埋めてくれる誰かを探すのではなく
※美味しいものを食べるとか
※興味ある映画を観るとか
※別の方法を探しましょう。
鴻上尚史(作家、演出家)