今日は、お笑いをやっている後輩のライブを観に行ってきた。
(この書き方がふさわしいのかわからないけど、一応わたしの方が年上なのでそうさせていただく)
出演者は15組くらいいたんだったかな。とにかくたくさんの人が出ていた。
芸歴2年目くらいの方々のライブということで、わたしより年下の人がほとんどだったと思う。
漫才、コント、ひとり語り、フリップ芸。
本当にいろんなタイプの人がいて、お笑いの幅の広さを改めて感じた。

お笑いってすごい。笑うか、笑わないか。構造がとてもシンプルだ。
それは、わたしがやっている音楽ライブとは、求められるものがはっきり違う。
今日のライブは、わたしにとって得るものがとても多かった。
中でも強く感じたのは、「自信満々で完遂すること」の大事さだった。(バカっぽく聞こえるね・・・)
自信満々に登場して、自分の用意したネタを最後までやり切ろうとする人を見ると安心してネタが観れる。
内容やクオリティに関係なく、「任せてくださいよ」「まあ見ててくださいよ」という雰囲気をまとっている人のネタは、純粋に観ることができた。
逆に、「緊張してそうだな…」と感じた瞬間、ノイズが入る。(これは後で書くけど音楽ライブにもいえることである)
心配してしまったり、急に不安になったりして、ネタをそのまま受け取ることが難しくなる。
最初は自信満々で出てきたのに、去っていくときに背中を丸めている人がいた。
思うようにウケなかったのかもしれない。
こんな話をしたら、後輩は「純粋に笑ってほしいですよ」といっていた。実をいうと私のお目当ての後輩は予想より遥かに立派だった。
貫禄もあったし、内容も良かった。誇らしく思った。どんな芸風なのかイメージできてなかったので純粋に驚いた。(上から目線だったらごめん)
人を笑わせるというのはとっても難しい。テレビで見ている芸人さんは修羅の道を潜り抜けてきた猛者たち・・・。
その確かな技術と、手に入れた認知度で笑いをとっていく・・・。(笑いにおいて認知度はかなり大切だと思う。)
「わかってたまるか!」と言われそうだけど、背中を丸めていった人たちの気持ちが少しわかる気もした。
というのも、わたしがやっているHONEBONEというバンドは、MCも売りのひとつだ。
だからそこにかける労力はかなり大きい。
用意してきた話が滑ると、そのあと調子が狂ったりもする。(狂うな)
前に、「ミュージシャンのMCは許される時間」みたいな文章をどこかで読んだ気がする。
記憶はかなり曖昧だけど、この「許される時間」という言葉だけが強く印象に残っている。
ミュージシャンは音楽を供給する立場だから、MCの面白さはそこまで求められていない。
それはそうだと思う。
でも、わたしたちはMCも売りにしている。
だからこそ、そこも磨いていきたいし、勝負していきたいと思っている。
こんなことを言うと、「どこ頑張ってるんすか(笑)」と言われたりもする。
音楽に集中しろよ、という声も聞こえてくる。
ごもっともだし、正論だと思う。
音楽のクオリティはもっと上げるべきだし、向き合うべきだ。
……でも!と、頭の中で声がする。
わたしたちは中途半端な存在かもしれない。
お笑い芸人でもないし、惚れ惚れするようなかっこいいミュージシャンでもない。
でも、どっちも好き!!
だったら、どっちも磨いちゃいけない理由はあるのだろうか。
どっちもやりたい。
その昔「君たちは何がやりたいのかわからない」といわれたことがあった。だいたいが偉そうなおっさんだった。
そういわれるたびに「そうか、曲が暗くて、MCを面白くしようとするのは分かりづらくていけないことなのか」と思っていた。
わたしは、音楽の趣味としては暗い音楽が好きだ。
いわゆる元気が出るとか、アゲアゲな曲はほとんど聴かない。
静かなせせらぎみたいな、心を鎮めてくれる音楽が好きだし、
ときには悲しい曲をわざと聴いて落ち着きたくなる。HONEBONEの曲はどちらかというと「暗い」といわれる曲が多い。
悲しいことを歌っている時が好きだ。(元気な曲もあります!)
でもそれと同時に、お笑いも大好きだ。
笑うという行為が好きだ。
誰かが面白いことを言うと、それだけで幸せな気持ちになる。
お笑い番組も、お笑い芸人も、本当に尊敬している。
わたしは、楽しいと悲しい、
その対極にある二つのものを、同時にやっているのが好きなのかもしれない。
そんなことを改めて感じさせてくれた日だった。
細かく勉強になった他の点についてはわたしの中だけにしまっておくことにする。
え、このブログ何???


