原発の再稼動について、テレビで賛否が盛んに言われています。もちろん否が多いです。評論化の多くは、再生エネルギーや火力発電で代替可能だといいます。そもそも不測なんかしていないという評論家もいます。きれい事で、特に婦女子にたいして受けがよい内容だと思います。日本全体のことが見えていない、短絡的な意見ではないでしょうか。いわれることの一つ一つには、真実は含まれていますが、日本というシステムの中で実現可能かどうかという観点での意見はありません。日本には、消費者という一般国民の裏側に、農家だったり、商店主だったり、いろんな業態の会社員だったりする顔があります。消費者と供給者は別人ではなく、一人の人間の裏と表なのです。消費者としては、電気さえ使えれば、原発の再稼動などできればないほうが好ましいでしょう。安全といわれても万が一のリスクを負いたくないと思うのが人情です。しかし、裏側の供給者の顔ではどうでしょうか。再生エネルギーや火力はコストがかさみます。原発のコストもかかるではないかといわれる方がいますが、原発はすでに初期投資は終わっています。使おうと、使わなくともランニングコストはそんなに違いません。このコストは、供給者であるものの供給コストを押し上げます。つまり、供給者は、値上げするか、自分で値上げ分を負担するしかありません。どちらにしても、供給者の立場を脅かす大きな原因となってきます。このため、どちらの立場で話をするかで論調が大きく変わるはずですが、モーニングショーやお昼のワイド番組の視聴者はおもに消費者の顔しか持たない人達が大部分てす。賛否でいえば否が多くなるのは当たり前だと思います。ただし、供給者の立場で言えば、存在そのものが脅かされてくることなのです。
日本を一人の人間と考えて見ましょう。物を作って売り収入を得ています。庭で少し畑も作っていますが、大部分の食料は外から買っています。比較的裕福な生活を送っていますが、物を作るための、材料や電気代が値上がりして、赤字の生活が長い間続いています。生活を落とせばいいのですが、長い間贅沢に慣れてきたためなかなか生活の質が落とせないでいます。このため、生活費は、他人からの借金(20年分かりています)と昔に調子のよかったときの預金の利息でどうにかしのいでいます。電気は、自家発電もしていたのですが、機材に信頼が置けないためすべて止め、外から買っている(原油やガス)状態です。借金は、借りすぎ(世間ではトップ)の状態で、自己破産しかかっている友人が何人かいます。
この様な人から、「これからどう生活をしていけば楽になるでしょうか。」と相談された場合、どう答えたらいいでしょうか。普通の人であればいろいろなアドバイスが思い浮かぶでしょう。この国の問題が単に電気だけでないことに気づくはずです。しかし、さらに「外から 原油やガスを買って更に借金をしなさい。」と答えるでしょうか。「自家発電を直して使い借金を減らしなさい。」と答えると思います。
現状、日本人の生活状態と実際の懐具合があっていれば、何でも金で解決していくという方針は間違いないかもしれません、しかしながら、今の日本の懐具合は、贅沢になれて収入に見合ったような生活レベルに落とせず、貯金はシロアリたちに食われて穴だらけな状態です。切羽詰った人間にわがままは許されません。今ある資産をうまく使ってしのいでいく以外に日本に残された道はないのです。政治家は、甘いことばかり言って国民の目をごまかすのではなく、自分たちの状態をはっきり国民にさらけ出すべきです。なぜ今政治家が消費税の問題にこれほど騒いでいるかもこれと同様だと思います。
