森くんの日記

森くんの日記

モヨコのもこもこな日常 走れ人生

本棚のモヨコTOUR2014「とっても!安心ツアー」、初のツアータイトルはメンバーとマネージャーで焼肉を食いながら考えて、みおちゃんがモヨコの曲にたまに出てくる「とっても!」を付けようと案を出し決まった。


ファイナルの札幌公演。スピリチュアルラウンジにてボイガルと2マン、アンコールでシンゴくんと一緒に「ワンダフルワールド」を歌いステージを降りてすぐ、事務所の方から「よし、フル出そうか!」と言われやっと来たと心の中でガッツポーズをした。普通にガッツポーズをしても良い場面なのに出来ないのが僕だし、そもそもガッツポーズってどんなポーズ?やったことない。そんな僕は。

フルアルバムを出したかった。待っていた。

初のフルアルバムのタイトルは、既に(僕の中で)決めていた。


僕の歌詞にたくさん出てくるテーマがいくつかある。「夢」「安心」と来て、次に来るのは「明日」「未来」「夜」「朝」だった。

それをまるごと表現するなら。大好きなTHE BEATLESの曲名から拝借して『TOMORROW NEVER KNOWS』だった。これがどうしてもしっくり来た。もうずっと、そう考えていた。


おはよう。朝から始まり夜を越え、朝に戻る。

どうなるかわからない明日に向けて、ずっとずっと。

そんなアルバムを作ろう。


最高のアルバムを作りたい。今までやって来たことも、うまく出して来れなかった部分も、全てを出し切りたい。一旦モヨコを終わらせるくらいの気持ちで、アルバムを作ろうと思った。

それにはどうしたら良いか、たくさん考えた。


事務所に相談し、毎週練習しているスタジオみるくの上のマンションに部屋を借りた。僕らはこの場所をモヨコハウスと呼んだ。PCを買い、機材を買い、それぞれDTMのソフトを準備し毎日何かしら作業して作り込む。

これまでの曲でまだミニアルバムに収録してない曲を選ぶ。このために取っておいた曲も数曲あった。このための新曲も数曲用意した。


ミニアルバム2枚のリード曲(僕らのメモリーズと夢子とアンダーグラウンド)は入れるように指示が入る。新しく録る10曲とそれで合計12曲。

触ったことないDTMソフトを駆使し、僕らは必死にプリプロ音源(準備するための音源的なやつ)作りを始めた。


モヨコハウスには僕が住みついて、レコーディングが始まるまでの期間アレンジについて試行錯誤し続けた。険悪になってゆくメンバーの関係、色んなことでブチ切れたりした。ここでやらなきゃ、本当の「本棚のモヨコ」を出さなきゃ。


数ヶ月間、毎日続けた作業。レコーディング前日の夜ギリギリまで試行錯誤は続き、前日にアレンジのことについてメンバーと大喧嘩した上で睡眠時間もろくに取れないままレコーディングスタート。マネージャーの準備が悪く、予定してたレコーディングスタジオは押さえられなかったため、急遽近くのレコーディングスタジオにて行われた。(ここはここで本当良かったんだけどね)


何日もかけて、予定していた作業を録り終える。素人ながらに考えに考えたコーラスワーク、うまく歌えないメンバーを怒って、泣きながらブースから走り去ってくなんて場面もあったりしながら、なんていうかもう、終わる感じ。そんな感じさえあった。

これはこのバンドの始まりなのか終わりなのか。なかなか(良くも悪くも)面白いレコーディングだったと思う。


でもやり切った。これが今の僕らだった。良い部分も悪い部分も全部出せた。

「本棚のモヨコ」の音源が出来ると思った。





しかし、予定されていたスケジュールでミックス音源が上がってこなかった。色々な関係上、RECエンジニアとMIXエンジニアが別という変則的な形を取っていて、しかもMIXエンジニアの方は地方で仕事をしていて会ったことも無く、データでやり取りをすることになっていた。


僕らが数ヶ月かけて作ったプリプロ音源を先に送っていた。似てるイメージの曲を何曲か選曲してそれも送っていた。これをレコーディングスタジオで録り直した良い音で、もうそのままの形でミックスして欲しかった。

しかし何週間か遅れて送られてきた音源は全く違うもので、スカスカの音で、何事かと5人で青ざめた。何かの手違いで録った音源のラフミックス(特に何もいじってない音源)が送られてきたのではないか。まだ作業出来てないのではないか。僕たちがやってきたことは何だったのか。

東京にいるスタッフ、地方にいるエンジニア、札幌にいる僕らメンバーの気持ちと認識はバラバラで、何も進まないままただただ迫ってくる期限に焦りを覚えた。


最終的にエンジニアの方に札幌まで来てもらい、1日だけ立ち会って作業を行うことになった。この量の修正を1日じゃ無理だとわかっていたけど、やるしか無かった。朝までかけてなんとか大まかにニュアンスを伝え、なんとか作業してもらった。続きはまたデータのやり取りで進めることになる。

1番じっくりやりたい部分に時間をかけることが出来なかったことに僕は、イライラが止まらなかった。


もう限界ギリギリまでやり取りを続け、終わらないやり取りをもう半ば強制的に終わらせて、なんとか完成させる。12曲。

僕らはやり切った、のだろうか。

キラキラとドロドロが全て詰まったこのアルバムに、『TOMORROW NEVER KNOWS』というタイトルがより際立った。




つづく!