幼稚園の頃。

もう半世紀も前になります。


頭の回転の早い子で、

両親も、周りの大人も期待していました。


一度、親の転勤で退園し

本当は再入園はできないのですが

格別の計らいで

入園できたぐらい。


ただ、母にはひとつだけ不安があったよう。


「なぜか言葉が遅い」


その時に何か対策したのかどうかは知りませんし、何かしていたら、吃音が治っていたかもわかりません。

幼児の吃音は、かなり高い確率で治るらしいですが、私は少数派だったようです。

しかも女性の( ̄▽ ̄)


成人の吃音の男女比は、3対1 だとか。


吃らずに話せたら良い、と何度も思ったし、

むしろ喋れなければいい、

なんて罰当たりな事も思った事がありました。


でも、それでも60年生きてきました。

吃音のままで。


💗そんな私ですが、昨日は、一番喋るお仕事でした。

介護予防通所サービスの利用者様の前で、体操したり、挨拶したり。


危うくなったらホワイトボードで誤魔化します。

吃音者お得意の「言い換え」も一杯使います。


この仕事を始めた時、最初は怖かったです。

途中で吃って喋れなくなったらどうしよう、と。


でも、ホワイトボードと言う強い味方が応援してくれました。


アナウンサーの小倉智昭さんが、とある講演でこう言われたそう。


「吃音は治りません。でも、私程度にはなれます」

この言葉、大好きなんです。


小倉さんのレベルまでは行かなくても、

私程度にはなれますよニコニコ