ザンザス駅で水をGet
駅といっても町がそこに有るのではなく、鉄道作業員の小屋があるだけ。
そこで雨水を溜めたレインウォーターを分けてもらう。
貴重な水だが、頭から被った。
むちゃくちゃ生き返った気がする。
出来るだけTシャツを濡らす。
少しでも温度を下げたいからだ。
しかし、5分もしないうちに乾ききってしまう。


フカフカの砂道を走った(と言うか押して歩いた)後だったので、なおさら水の冷たさに感動しまくった。
水のある場所に泊まりたいのだが、前進した。


地図上、川になっている場所を通過したが、干からびていた。
橋が架かっていても水の気配は全く無い。
水があるとは期待していなかったが、やはり水が無いと切ない。
 

しかし、橋の下は日陰
昼食をここで取り、真昼の最も暑い太陽をやり過ごす。
気温44℃無風
車2台、トラック1台に会う。


この日は、KITCHENERと言う駅でテントを開いて泊まった。
駅と言っても看板があるだけで、町も村も人も、建物さえも無かった。

テントの中では短波ラジオを聞くのが楽しみだ。
こんな地の果てでも、明日は「NHKのど自慢」が受信できる日だ。
日本にいたら、滅多に周波数をあわせないが、地の果てでは日本語に飢える。
「そりゃ~アンタ、鐘は1つしか鳴らね~よ」とラジオと会話をしてしまう。
飯を炊いて食って、日が沈めばすることは無いと言うか、暗くて何も出来ない。
 

そもそも強烈な睡魔が襲ってくるのだ。

翌朝、日が昇ればテントの中はむちゃくちゃ暑くなり嫌でも起きる。
日が沈めば寝て、日が昇れば起きる。
さながら原始人みたいな生活だが、これ以上の健康方法は無いと実感している。

オーストラリアへ行く前は、昼間はレンタカー屋でバイトをし、深夜はコンビニでバイトをしてお金を溜めたのだが、あの不規則な生活はいつも頭痛に悩まされていた。

自転車に乗って、太陽と共に行動をしていると、体調は物すごく良い。