多摩川自然散策 ⑪ 八高線列車事故と車輪 | 今更ながらの・・・人在日本身不由己

多摩川自然散策 ⑪ 八高線列車事故と車輪

八高線多摩川鉄橋(昭島市)で一九四五年、旧国鉄八高線の上りと下り列車が正面衝突し、少なくとも百五人が死亡した。

事故は、終戦から九日目の早朝に起きた。終戦直後の混乱に加え、豪雨に人為的な連絡ミスが重なり、単線の鉄橋に上り下りの列車が同時に進入したために起きたのだ。

 

現在の八高線下り列車。八王子から高崎方面に向かう。

 

 

 

現在の八高線上り電車。八王子方面に向かって走っている。

 

 

犠牲者の多くは復員兵や疎開先から地元に帰る学生らだったとされる。衝突した車両のがれきは運行再開のために多摩川に落とされ、鉄不足の中、少しずつ持ち去られたという。

 

多摩川の中州に、事故車両の車輪が放置されていましたが、この車輪は2003年秋に、昭島市役所により河岸に運び上げられ、現在は説明板と一緒に展示されています。

 

 

 

(画像は東京新聞WEB版より借用)

 

遺族の高齢化も進み、最近では事故現場や車輪・説明版を訪れる遺族や関係者も殆どいなくなったとのことだが、事故そのものを風化させてはいけないと思った。