多摩川自然散策 ① 九ヶ村用水取水口跡
昔、玉川上水の羽村取水堰周辺を散策したことがあるが、今回は昭島市域の多摩川沿いを散策した。
最初は九ヶ村用水取水口跡から下流に向かって歩き始めることにした。
多摩川には上流から下流に向かって大きな堰が八つある。すなわち、小作取水堰、羽村取水堰、昭和用水堰、日野用水堰、大丸用水堰、二ヶ領上河原堰、二ヶ領宿河原堰、調布取水堰の八つである。
この内、昭島市域のものは昭和用水堰であるが、その前身となった物の遺構が九ヶ村用水取水口跡である。
近くにある水神の石碑も九ヶ村取水口堰と同じ明治44年(1911年)に造立されたものである。
九ヶ村用水は、室町時代に開削が始まり、江戸時代の延宝元年~8年(1673~1680)に完成したと伝わる延長8㎞の農業用水で、拝島、田中、大神、宮沢、中神、築地、福島、郷地の現・昭島市域の八ヶ村と、柴崎村(現・立川市域)の田畑に給水していた。
下流側にある昭和用水堰を目指して多摩川の土手を歩いていると、多摩川河口から48Kmの表示があった。
この辺りは情操空間として自然環境保護の為に管理されている。
土手の草むらでは野蒜を採っている人もいた。