謹 賀 新 年
『昭和30年代 京都の世相』 京都駅前 泥舟亭武久
ひとしずくの美しい波紋
無から有は生まれない。 有からしか有は生まれない。
静水に ひとしずくの美しい波紋が広がるときに
いままでを変えようとする 新しい何かが生まれる。
江戸末期の黒船という ひとしずくの波紋があったことから
明治維新が実現したのである。
いま 未来へのひとしずくの波紋が広がり
新しい何かが生まれようとしている。
人々はその足音に気づき 未来のひとしずくを
起こそうとそわそわし始めている。
平成二十四年 元旦