東京都新宿区のB出版社から通知が届きましたので、ご報告します。
プロの方からの朗報が嬉しく、また出版企画部K氏の素晴らしいまとめかたは励みと参考になりました。
拝啓
季節は早春の候となりましたが、本田様はいかがお過ごしでしょうか。
さて、この度お寄せいただきました御著作『わさびの秘訣!』につきまして、弊社原稿審査担当部門にて
拝読し、出来栄えや面白さを評価申し上げると同時に、公共性、社会的ニーズ等を加味し、流通書籍として
の刊行が可能か否かを検討いたしました。
その場で挙げられました作品の講評を、この度は以下の通り詳細に記しましたので、まずはご一読ください。
※作品講評※
● リクルート学生向けの自己啓発絵本である。
今、日本がその渦中にある経済環境、社会状況の激変に対応するためには、これから先、日本の将来
を担う若者たちの意識を根本から変えていかなければならない。
そうした著者の思いがあふれている。
ブログと比較してみると本作品では、著者の主張がより一層凝縮され、簡略に表現されているのが分か
る。
「伝えるべきことは一行で」という著者の信条がしっかりと実践されていて、若者たちに格好の手本を示し
ているとも言えそうだ。
上川常博氏の遺作には、極めて奔放自在なイマジネーションの発露を感じさせられるが、これらの作品と
著者の主張との一見意外性にみちた組み合わせも、狙いがあってのことであろう。
既存の枠組みを打破して、新たな地平に発想を得るというのが本作品に示された根本テーゼであるのだ
が、この企画自体にそれが反映されているといえよう。
● 日本経済が徐々に回復の兆しを見せ始め、新卒の求人数が増えているが、就職活動においても、勝ち
組と負け組の二極化が生じていると報じられている。
学生たちが直面している就職の現況は、あいかわらず厳しいといえよう。
だが、困難さを自己啓発のための絶好のチャンスに考えよう、と著者は思考の切り替え、視点の変化の
必要性を強く呼び掛けている。
そこには「ビジネスの主役は、これからは企業ではなく、個人なのです」と喝破してみせる著者の先見
性、時代の流れに対する鋭い読みが、色濃く反映されているといってよい。
● 同じような製品を、いかに安く、いかに品質を高めて生産し市場に出すかという“hou”の時代は終わ
って、これからはいかに独創性を高め、他にはない製品を生み出すかという“what”が求められる時
代がくる。
「見えるWHAT」で示されているゾーンのズレ、そのズレによって生じる新たな領域は、著者の主張
を明確に示唆して、実に分かり易い。
これからの時代が求めているのは、横並びの強調、没個性ではなくて、己の個性を独創性まで高め
つつ、それを楽しみながら仕事に打ち込めるような人材であると、著者はいう。
そして、従来、不文律とされてきた就職活動の常識を覆すことで、むしろ、企業の側のニーズに合致
した自己アピ-ルが可能であるとして、その具体例をいくつか提示してみせる。
自分で感動できるような“what”を探して一行でまとめろ。
その“what”を履歴書に仕掛け、面接官からの質問を引き出せ。
不採用を怖れずに、自分の“what”が実現できるような職場を探し出すことが、時代の潮流に乗ること
であり、ひいては自分の幸せにも通じる。
著者の主張は一貫して、揺るぎがない。
本作品を読んだ若者たちに、大きな示唆を与えるのは間違いなさそうだ。
● 自らの人間性を存分に解放しつつ、悦びを以って仕事をする。
いかにも社会の成熟を予感させるような、啓発性に富んだ作品である。
ただ、本の形にまとめるにあたっては、いくつか見直すべき点もある。
まず、全体的に説明が不足している。
著者が「就職わさび塾」、あるいはブログ内で行っている解説をここに付与すれば、メッセージが
より伝わりやすくなるはずだ。」
朝日新聞の論壇に掲載された著者の論考を併せて収録するのも一案である。
なお、川上常博氏の遺作については、著作権に配慮し、遺族の方の許諾を得た上で掲載するこ
とが望まれる。
● ともあれ、絵画と先見性に富んだ啓発とをセットにした、かって類をみない斬新な企画であり、本
作品のもつ感性的なわかりやすさに魅せられる若者たちも少なくはなかろう。
編集者と協議し、より良い形にまとめた上で、広く世に問うていただければ幸いである。
K氏からの電話がありました。その内容
★ 自分は入社して15年たつが、“カベは成長”に非常に共感した。
★ 悩みの多い時代のいま、添え木となる本を欲しがっている。
特に、積極的に社会進出している女性向けは・・・
★ 読者の多くは忍耐がない。読者がいかに分かりやすいかが重要。
どこからでもペラペラと、やさしく読めるのがいい。
★ お金を出して本を買う人にとって、ページ数が少なすぎてはダメ。20~25位の項目にしたい。
テーマを次の3つにまとめていきます。
① 就職活動の学生の人たちへ
② ビジネス界で岐路や悩む若い人たちへ
③ 新しいビジネス界を創る女性たちへ