とてもキャッチーな名称のこちら、規模としてはそれほど大きいものではありません。

ですが、中々味わい深いというか、考えさせられるというか。

江戸後期ではあの世を学ぶための施設としても機能していたようです。

ここに来るときには汚れてもいい動きやすい格好で、そして出来ればヘッドライトなどの明かりを持っていってください。

道順としてはまずは地獄道で閻魔様の裁判を受け、地獄道へ向かいます

途中奪衣婆や血の池地獄を覗くことになるのですが、外界から切り取られたような空間で本当にこの世ならざる所へ来てしまったのではないかと感じるほどです。

また、ただでさえ身をかがめて苦しい体制で進むのですが、胎内道というハイハイの体制でも通るのが難しいような道もありました。

残念ながら私は今回は行きませんでしたが、突撃した上級者の方がいらっしゃいましたらご感想をお聞かせください。

さて、そんな地獄道を一周し進むと一気に明るくなり極楽道へ登ることになります。

ここが、最大の難所です。

なんと垂直な洞穴の中を鎖と岩の凹凸を頼りに登らなければなりません。

手や足だけではなく背中や肘膝など全身を使って身体をホールドしながら進む必要があります。

上から覗くとこんな感じ。

こういった攻めた場所は大好きです。

興味がある人はケガ人が出て閉鎖される前に行ってください。

そんなこんなで全身ドロドロになりながら登りきるとやっと極楽へとたどり着きます。

地獄と比べれば、幾分か歩きやすいです。

大変な思いをして登ってきただけにやっと一息付けて安心します。

死生観や宗教観についても考える事の出来る雰囲気抜群のスポットでした。