「海神の総本社」「龍の都」と呼ばれ、福岡湾の北に鎮座する志賀海神社(しかうみじんじゃ)。

志賀島へ続く海の中道から島へ入ってすぐの場所です。

祀られている綿津見三神は不浄を嫌い、水と塩を支配されているそうです。

海と接し、海の恩恵も怖さも身近に接してきた歴史が伺えます。

面白いのが神社に入る前に砂を体の左右に振りまいて清めると言うこと。

海を治める神社ならではですね。

また、お恥ずかしい話、最初にこの志賀島と聞いたとき、鹿の島。

鹿の沢山いる島だと考えたことがあります。

その後、志賀島の字や名前の由来は別にあることを知って間違いに気が付いたのですが、

ある意味では間違っていなかったのでは、と思うものを見かけました。

それが鹿角庫(ろくかくこ)

中にぎっしりと鹿の角が詰まっています。

その本数1万本を超えるそうです!

その昔、神功皇后が三韓出兵の戦勝祈願として鹿狩りを行い、神社に奉納したとか。

なぜ鹿の角だったのかと言うと釣り針や銛、薬や装飾等々に使うことが出来る貴重なものであったからという説があるようです。

また、志賀海神社で行われる山誉漁猟祭では鹿を狩る場面があって、それによって山が荒らされず栄養が海に伝わり山も海も豊かになるため神様がお喜びになると言われているそうです。

個人的な憶測ですが案外、鹿が多いから志賀島(鹿の島)なんてこともあるかもしれませんね。

神社にお参りしたら少し散策してみてください。

神様が、この土地の方が、沢山の人たちが守ってきた海の綺麗な光景が、目も心も楽しませてくれます。