今、私がこうやってある程度自由に旅が出来るのは僅かながらも不動産収入があるからです。

人生を楽しむのに必ずしも沢山のお金は必要ではないというのが持論ですが、それでもやはり生きていくために最低限のお金はいりますし、あれば選択肢が増えると言うことも事実です。

お金の稼ぎ方、使い方はその人の人間性がはっきり出ますね。

何が言いたいかというと事業で成功した人の生きざまはとても勉強になるし面白い!ということです。

そして、今はあまり目立たない地域にも過去に大成功といっていい成功をした人物がいます。

その人は中野貫一さん、日本の石油王と呼ばれた方です。

庄屋の息子として生まれ、14歳の時に父親を亡くされながらも資産を相続しなんと29年もの月日を石油の試掘にあて商業規模の油田を掘り当てました。

そしてその利益の一部を学校を建てるなどして地域に還元されたということです。

残念ながら今では石油の採掘はされておりませんが、この石油の里公園では当時の残り香を感じることができます。

その時代の貴重な資料として設備の一部を保存してくださってますし、なぜこの地域で石油が採掘できたのかの成り立ちとなる地層も観察しやすいのがここの特徴です。

何か所か地層が露呈している箇所があるのですが、綺麗に泥岩と砂岩が交互に積み重なっています。

そして砂岩の部分をよく見ると黒っぽく今でも石油がにじみ出ているところがあるそうです。

これは砂岩のほうが粒子の隙間が多く石油もここに堆積するからだということ。

そのにじみ出ているものなのか、どこかにまだ石油を貯蔵しているのか独特の匂いも感じられます。

もしかしたら、まだどこかの土地で石油を採掘することが出来るのかもしれませんね。

まさにロマンの塊のような場所でした。