日本最大の防砂林。
防砂林とは海岸から飛んでくる砂を受け止め、砂丘が陸地側に移動してくるのを防ぐ役割の保安林の一種です。
砂を受け止める、と言うことは砂を運ぶ風も同時に受け止めるわけでただの林というには大きすぎる役割を受け持ってくれているわけです。
さて、そんな防砂林の中でも日本で最も大きい規模と言われる秋田県能代市『風の松原』に行ってきました。
幅1km、総延長14kmもあるというこの林ですが、中を散策できるようになっています。
鳥の鳴き声響く、のんびり歩けるいい散策路です。
まず目にするのは、ほとんどの木々が軒並み傾いていること。
きっと長い時間強い風を受け止めてきたからなのでしょう。
中にはへし折れてしまっている木も見かけます。
普段DIYで木を切ったり、伐根したりしている身からすると木の強さは身に染みて知っています。
それをもなぎ倒す風の力は、途轍もない力だと思わずにはいられません。
つまりはそれだけのエネルギーが街に降りかかるところを守ってきてくれたのでしょう。
牙を剥く自然、それから人間を守る自然。
どちらも人間の敵うものではないなぁと思いながら林を抜けると開けた土地に出ます。
すると沢山の風力発電機が立ち並んでいました。
自然の驚異に敵わなくても、ちゃっかり利用する人間のしたたかさを感じました。
PS:林の中にひっそりと稲荷神社が立っています。
大きくはなくとも地元の人に大切にされていることが伝わる素敵な雰囲気の神社でした。