食わず嫌いは時代遅れ ーCAN通信ー
20年モデルのCBR1000RR-Rになってから、HRCキットのECUとPCとを繋ぐにはCAN通信が必要になりました。
CANて未だに良くわかっていませんが…
“クバサー”ってメーカーのこんなケーブルがいるんですが、コレだけで数万円もするて…一体何モンなん
実は、旧型となってしまった17~19年型CBR1000RRも、ECUなどはCAN通信で皆さん働いているんです。(バイクの話)
だもんで、全然新しい話題ではないんですが、2輪車にはまだまだ馴染みが薄い印象ですよね
ちなみに、この頃HRCキットの通信規格はK-LINE。
…はい。良く分からん(Googleでどうぞ)
ところが、4輪ではOBDとかOBD2とか良く聞くし、市販のスロットルコントローラーや、多機能メーターなど、OBDポートから情報を仕入れて表示するものが結構流通しています。このポート形状やアドレスは、世界規格で統一されているんです。(らしい)
こん中にCAN情報も含まれるワケで、膨大なデータ処理が素早く、少ないハードで可能になる
のではないかと推定している次第です
4輪では以前からCAN通信を採用されている様です。…はい、その様です。
ただ、今回のCBR1000RR-Rは、このクバちゃんケーブルに加え、HRCキットのケーブルが必要になるんですが…
買うの間違えたか
まぁ、ポート形状は合うから使えるんだけど。
こうした制御技術などの進化に伴って、ソフトもハードもどんどん進化していくわけで、こっちは必死に着いていかなければなりません
だから今になって僕が思うのは、食わず嫌いはダメだし、食わせず嫌いも絶対にダメ。
一昔前ならば、先輩風を吹かせて、お前に食わすタンメンはねぇ!みたいな風潮(ホントか)で、しばらくは必要最低限のどノーマル仕様で我慢させるものだった。(個人的見解です)
もちろん、豚に真珠では意味はないですが、少なからず当たり前に転がっている技術や、その時々のトレンドは、ハード、ソフトともにじゃんじゃん取り入れるべきだと思うんです
そこで、新たな考えや発見が生まれ、また更に工夫しようと趣向を凝らすワケです。
こうしたサイクルを繰り返すことで、モチベーションも上がるし、スキルアップ、タイムアップに繋がり、進化を続ける事が出来ると思っています。
昔、ミニバイクをやっていた中学生の頃、周囲は一回り以上も上の大人たちばかりだったんで、遠慮もありましたが、フロントフォークの油面やバネレート、キャブセッティングなんかも、大してやらなかった。
チャンバーだって上手く使いこなせないからと言って、鼻から諦めていたし。
あの頃、もし今のようにもっと広い視点でセッティングが出来ていたら…と思うと、やはり冒頭の話に戻りますが、やりたいことはとことん突き詰め、飽きるまでやってしまう方が良い、やらせてあげるべきだ!と言うのが持論。
だから今、僕は小さくも大きな社内チームの部長を努める立場になり、窮屈な思いはさせまいと、新しい考え方が起爆剤になってくれると信じています。
結果が出るのは、1年先か、2年先かは全く分かりませんが、チャレンジなくして失敗なし(逆か?)
ダメだったら、自分の過ちを反省するのみです。
無責任かと思われるかもしれないけど、必死に練習に打ち込んでいる遠慮がちな新人が、何度も転んでレバーやペダル、ステップ折ろうが、何一つ与えないなんて、その方がむしろ無責任。
初めてエンジンの組ばらしをする新人に、マニュアル見て組んどけ、と言うのは何の指導にもなっていない。
頑張って汗水垂らして努力をする人間には、それなりに水を与えてあげれば芽は伸びるし、与えなければたちまち枯れてしまう。
特に、最近の2輪業界を取り巻く厳しい環境の中においては、レースをしたい!という若者は珍しく、その夢は脆いものです。
進化をするには、今のままなんてあり得ない。
どんどん近道に誘導してあげるのも、先輩の役目だと思っています。
時にはちょっとくらい、ズルしてもね