アドラー心理学における楽観主義と楽天主義

 

皆さん、こんにちは。

 

今回は、アドラー心理学における中心的な考え方の一つである楽観主義という考え方によって、埼玉県さいたま市緑区でカウンセリングを行う臨床心理士・公認心理師の筆者が、お話していきたいと思います。

 

アドラー心理学は、私たちが生きる上で使える様々心理学の教えを与えてくれるものです。今回の楽観主義という考え方は、今何か困難にぶちあっている人や、大きな悩みがあってどうしたらよいかわからないという方に是非とも参考にしてもらい考え方になっています。

 

アドラー心理学の基本をおさらい

 

まず始めに近年、嫌われる勇気で有名になったアドラー心理学とはどのようなものかを簡単にお話しておきたいと思います。初めてアドラー心理学をという方は是非、こちらからお読みください。

 

アドラー心理学(個人心理学)とは、心理学者のA.アドラーによって作られた心理学の様々な技法の総称です。使用の心理学と呼ばれたり、勇気の心理学と呼ばれたりするようなこともあるものです。

アドラーは人間の人格を意識や無意識に分けずに(全体論)何かその人なりの目的に向かって進んでいる(目的論)その人が正しい目標に向かって歩んでいく勇気づけを主眼におく勇気の心理学と言われています。

 

あらゆる対人関係の解消や自分を変えて一歩踏み出すヒントを授けてくれる(使用の心理学)のがアドラー心理学の大きな特徴として挙げられます。

 

そんな生活にヒントを与えてくれる使用の心理学であり様々あるアドラー心理学のうち、今回は基本的な考え方の一つである楽観主義という考え方について、似たような言葉である楽天主義という考え方と対比して、お話していきたいと思います。

 

アドラー心理学での楽観主義と楽天主義

 

アドラー心理学がどのようなものかが少しわかったところで、今回は、皆さんにアドラー心理学における楽観主義と楽天主義についてお話していきたいと思います。

 

皆さん突然ですが、楽観主義と楽天主義の違いを説明できるでしょうか?楽観も楽天も同じような言葉じゃないの?という方や、楽天は通販とか携帯とかやっている会社でしょうというイメージしかないという方も多いかもしれません。

 

アドラーは楽天主義ではなく、楽観主義を持つべきだと言っており、その二つを明確に違うものだとしています。まずは、この二つの言葉にどのような違いがあるのかということから見ていきたいと思います。

 

楽天主義とは

何が起こっても大丈夫と考え、何が起こっても最悪なことは起こらない、失敗するはずはないと思うことです。

 

例えば、今のコロナウイルスが蔓延している状況で、自分だけはコロナウィルスにかからないだろうと考え、外に不用意に出たり、あまり対策もせずに過ごすことがこれにあたります。

 

このように現実というものを甘くしすぎて、時に現実を無視して、都合の悪いことは無視してフタをしようとするのが楽天主義にあたります。

 

楽観主義とは

何がどうなるかわからないが、何ともならないとは考えないで、とにかく今できることをやろう思ってできることをすることです。

 

例えば、今のコロナウィルスが蔓延している状況の中で、今の現実を正確にとらえて、コロナウィルスへの対応が何かできると考えて、なじみの飲食店が潰れないようにテイクアウトで貢献したり、今自分にできることを行おうとすることがこれにあたります。

 

このように現実をなるべく直視し、できるだけ正確に分析して理解することからスタートして、前向きにとにかくできることをやっていこうとするのが、楽観主義なのです。

 

アドラーが主張した楽観主義に迫る

 

アドラーは楽観主義に大切さを伝えました。決して、楽天主義ではなくです。まだ、楽観主義というものがどのようなものかがわからないという方も多いと思いますので、アドラーは楽観主義のすばらしさを伝えるために、良く引用していたというイソップ童話についてお話していきたいと思います。

 

2匹のカエルがミルクの入った壺の淵で遊んでいました。

すると2匹のカエルとも誤ってミルクの並々入った壺に落ちてしまいました。

 

1匹のカエルは「もうだめだ」と言い残して溺れて死んでしまいました。

 

しかし、もう1匹のカエルはあきらめずに足をばたつかせました。

 

カエルがあまりにも必死で足をばたつかせたために、そのミルクはチーズに変わり、そのカエルは生き残ることができました。

 

こんな話をアドラーは楽観主義の例として話していたと言われています。このカエルのような、どのような状況にあってもあきらめずに、解決のためにもがく姿勢や、どうにかなると頑張る姿勢を楽観主義の姿勢としていました。

 

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