高度異形成が見つかったのが近所の歯科医院の口腔外科だったので、手術を受けるために紹介された病院も口腔外科だった。
しかし手術の話が出た頃から、もし詳しく調べて癌が出た場合に転移など全身の話になる可能性があるため、耳鼻咽喉科の医師に診てもらった方がいいのでは?と考えていた。


手術日を決めたものの、このまま本当に手術を受けていいのか不安があった。
総合病院の口腔外科の先生は親身になってくれるいい先生だった。
しかし、こちらの質問に対して断片的にしか回答しないため、全体を理解するのに時間がかかった。今後も長い付き合いになることを考えると意思疎通がスムーズにできる医師がいい。


他の病院が今の病院より良いとは限らない。
転院するなら慎重に素早くどこの病院で手術を受けるのか決断する必要があった。


舌癌や舌の前癌状態での手術は症例数が少ないため、手術件数と通いやすさを基準に候補の病院をいくつかに絞り、一件ずつあたっていくことにした。



クマムシくん



舌の症状が出た時から喉の痛みも続いていた。
口腔外科では喉を診ることはもちろんできない。
喉の痛みも舌と関係しているかもしれなから、候補となっている大学病院の耳鼻咽喉科で診てもらい、ついでに舌の診察と先生との相性もみようと思った。

事前に大学病院へ連絡を入れたところ、喉も舌の状態と関係しているかもしれないので紹介状を持ってくるように言われる。

紹介状の作成を総合病院口腔外科に依頼した。その際、私が希望する腫瘍専門の医師宛てにしてもらった。

喉の診察に必要という理由で紹介状を書いてもらったが、転院を考えていることはバレていた。ソリャソウダバイキンくん

紹介状を先生からもらう時、「どこで手術を受けてもやり方は同じだよ。でもどこで手術を受けるかは患者さんの自由だよ。気になる病院があったら紹介状を書いてあげるから言ってきなさい。」と有り難い言葉をいただいた。その言葉で気持ちが楽になった。

先生が快く送り出してくれたことに感謝しつつ、紹介状をもって大学病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科へ向かった。