JR東日本から発売中の平日限定1日乗車券「旅せよ平日! JR東日本たびキュン ❤︎ 早割パス」を使い、東北への日帰り旅行を2日連続で楽しんできました。
2月14日~3月14日の期間、新幹線・特急列車自由席を含むフリーエリア内が1日10,000円で乗り放題になるので、平日休みの私には嬉しい企画
この機会にまだ行ったことのない岩手、福島、秋田、山形を狙って計画を立てました。
ところが1日目は残念ながら東北北部は雨または雪の予報が出ていたため、急きょ計画を変更して宮城~福島に食べ歩きツアーへ
指定席も1日2回まで追加料金なしで乗車できるので、全席指定の『はやぶさ』に乗りたかったのですが、あいにくの満席
なので30分ほど乗車時間が長くなってしまいますが自由席のある7:16東京発の『やまびこ』で仙台へ。
仙台に来たのは14年ぶりです。2006年には世界バスケの通訳の仕事で1週間近く滞在した思い出も。
仙台で仙石線に乗り換え、初めて東塩釜で下車しました。
最初の目的地はここ!駅から10分ほど歩いて塩釜水産物仲卸市場へ。
こちらで好きな具材を調達し、オリジナルの海鮮丼を朝食にいただきます!
新鮮な魚介類を扱うお店がたくさんありすぎて、まずは全体的に歩いて品定め
海鮮丼に載せたいものが多すぎて、かなり迷います。
大好きな貝類
こちらでミル貝とツブ貝を捌いてもらいました。
赤貝やホタテも食べたかったんだけど
海鮮丼用の本マグロは脂の多い養殖ものと脂の少ない天然もの。どちらも4切れで500円と言う安さ。
さすがマグロの水揚げ量が全国トップレベルの塩釜港
買った魚を持って6号売場へ。
こちらでご飯セットを注文します。
ミル貝、ツブ貝、紋甲いか、バイ貝、ウニ、天然マグロ、マグロ中落ち、とびこ、いくらを購入して5600円!
お店で食べるものとは具材のボリュームが違います
しかも、自分の好きなものだけ載せられるなんて嬉しすぎます!日本人の多くが好むサーモンやエビが苦手なので、外食時に海鮮丼はあまり頼まないんです
ご飯セットは味噌汁が付いて400円。わさびは10円で購入できます。市場は13時までですが、ご飯セットはなくなり次第終了だそう。間に合ってよかった!
おいしい魚介類を食べて大満足!昔から、両親について、築地市場に行っていたので、水族館よりも、市場の魚を見る方が楽しくて好きだったり
この後は東塩釜から2駅の松島海岸へ。
2011年6月に東日本大震災復興支援ボランティアツアーに参加して以来の訪問。その時は東松島市の住宅街へ行き、津波の影響で側溝に堆積した土砂の清掃作業を2日間行い、夜は経済支援のために松島市内のホテルに泊まりました。決して楽しいとは言い切れなかった前回の滞在から13年。なかなか来る機会がなかったけど、やっと来れました!
街並みはすっかり綺麗になり、外国人観光客も多く、かなりの賑わいを見せていました
せっかくなので、松島湾一周する観光船「仁王丸」に乗ることに。出航時刻まで伊達政宗公が創建した瑞巌寺を散策。
そして、ちょうど焼き上がり時間だった牡蠣カレーパンをおやつにゲット
絶妙なバランスの辛さのカレーと、ぷりぷりの牡蠣の食感がたまらない
お土産にもう少し買えばよかった。。。
キャンペーン中だったのか、乗船料は通常1500円のところ、今回は1000円になっていました
13時ちょうどに出航!
大小さまざまな島が約260もある松島湾を50分かけて周遊します。それぞれの島に名前がついているのも面白い!
この日は2月にもかかわらず春のような陽気で、気温は20℃近くまで上がっていました
お昼後の暖かさのせいか、最後の方は船内の多くの人がコクリコクリ
寒いのが苦手な私には絶好の旅日和です
松島を後にして、次は石巻へ。
こちら高城町で乗り換えます。
先ほども書きましたが、震災復興支援ボランティアツアーで、バスでの移動中に津波で流された家の瓦礫や車でいっぱいになった石巻の壊滅的な被害を目の当たりにしました。ツアー参加者は全員言葉を失い、しばらく呆然としていたのを今でも鮮明に覚えています。
漫画家の石ノ森章太郎が中高生時代に自転車で約3時間かけて石巻市の映画館「岡田劇場」へ通ったことから石巻の町おこしに協力したそうで、街の至る所に『サイボーグ007』や『仮面ライダー』など、さまざまな漫画キャラクターのモニュメントが見られます。
『ロボコン』や『さるとびエッちゃん』も懐かしい
初めて歩く街は人々の暮らしぶりやいろんな発見があってとても楽しい
10分ちょっと歩いて『いしのまき元気いちば』へ。
石巻をはじめ、三陸の新鮮な鮮魚や農産物、特産品などが販売されています。
少しでも復興支援につながればと、ここでお土産をいくつか買っていきました。
帰りはマンガロードを通ります。
歴史を感じる建物が目に入ります。この辺は震災の被害が比較的少なかったのでしょうか。素敵な街並みです。
仮面ライダーの歴代シリーズも。
復興支援を感謝する言葉があちらこちらで見られ、能登自身の被災者のことも考えるとしばらく涙が止まりませんでした。
大した事はできませんが、自分のできる範囲でこれからも支援を続けたいと思います!
石巻から快速電車で仙台へ戻ります。あらかじめ時刻表で調べておきましたが予定より早めに観光が終わってしまったため、駅で20分以上待ちました。
石巻駅前にはAEONがありますが、時間を潰しきれず、しかも電車の本数が少ないので待つしかなく
でも始発だったので車内で待つことができたのはありがたかったです。
1時間以内に仙台に到着。
せっかくなので一度も行ったことない福島へ向かいました。新幹線を自由に乗り降りできるって、行き先の選択肢が広がって本当に楽しい
初めての福島県!
駅前には福島市が生んだ偉大な作曲家、古関裕而先生のモニュメントが。
数々の野球応援歌を世に出した古関先生。その栄誉をたたえ、市や商工会議所、県高校野球連盟などが発足した「古関裕而氏の野球殿堂入りを実現する会」が2018年から毎年推薦状を出し続けてきましたが、ついに2023年に特別表彰で野球の殿堂入りを果たしました
NHKの朝ドラ『エール』も大好きでした。
古関先生、おめでとうございます
駅を出るとすぐに見える、ライトアップされたこのタワーは何?と思って調べたら東北電力の鉄塔でした。季節やイベントに合わせてイルミネーションが変わるようです。街のランドマーク的な存在なんですね。
福島市には満州から引き揚げてきた人が多く、戦後に満州で作り方を覚えた餃子を飲食店で提供したことから福島のご当地グルメになっているらしいので、早速餃子を求めて歩いていきます。
駅から近く、口コミ評価が高い『餃子会館』へ。
口数少ないけど美味しい食べ方を教えてくれたマスターと、優しくて話しかけやすいおかみさんが営むカウンターのみのお店。
福島餃子の特徴は、たくさんの餃子を一度に焼くためフライパンの形に合わせて餃子を並べ、焼き上がったら、そのまま皿にひっくり返すことから「円盤餃子」と呼ばれるらしいのですが、こちらのお店では円盤ではなくお皿に6個並んでいます。
注文が入ってから餡を包んでくれて、外はもちもち、そして餡にはニンニクがしっかり入っていて、一皿ペロリといけちゃいます
今までいろんな餃子を食べてきましたが、一番好きかも 皮がパリッとしたものよりも、もちっとした方が好きなんです
もう一皿食べたかったけど、水餃子もオーダー。
これがまた具だくさんで、塩味のスープがたまらなく美味しい ワンタンスープならぬ餃子スープという感じ。麺を入れても絶対に美味しいやつです
地元の常連さんらしき人が頼んでいるのを見て頼んだ白菜のおしんこもビールに合う!
塩釜の市場での海鮮丼から9時間近く経っていたので、満腹まではまだまだ
〆として炒めそばと、
醤油ラーメンを完食
このお店に来るだけでも福島を訪れる価値ありだと個人的には思うほど、何を食べても大満足
ぜひ長く続けてくださいね!
私が育った伊那地方と会津地方は、そばやソースカツ丼など食文化が似ているし、喜多方や白河はラーメンで有名ですが、福島市のご当地グルメが餃子だということは全く知りませんでした。
ちなみにお酒を飲みながら餃子を食べるのが福島スタイルだそう。そのため、ほとんどの餃子店が夕方からの営業となりますのでご注意を
東京でも福島餃子が食べられるお店を探してみよう