こんにちはニコニコ
ご訪問いただきありがとうございます照れ


読み終えるのに体力と気力を必要とする
1冊でした📖

「黄色い家」川上未映子



とてもズシッとくる内容で
すごく苦しくて辛いのに
でも読むのが止められない本です


例えば、特殊詐欺のニュースを見て
どうして未来のある若者が
あんなものに手を染めるのか
そう疑問に思ったことはありませんか?


犯罪に手を染めるしか道がない
生きるためにそれしかないということが
どういうことなのか
少しですが理解できた気がしました


お金がなくて
頼りになる大人もいない

食べていくためには
暮らす場所を確保するためには
どうしたってお金が必要なわけで

それが世間からみたら犯罪であっても
間違っているとは思わない、だって
それしかないんだから、という思考回路

スタート地点を自分では選べないという現実

お金によって心が崩壊していく主人公
花の姿にしんどくなる一方で
自分が稼いだお金だけが自分を安心させて
くれる存在であるというのも事実

街ですれ違う若者を見て
どうしたら、そっち側に行けるのか、と
心の中で叫ぶ花に
どうしたら手を差しのべられるのか

ずっと考えながら読みましたが
まだ答えは見つかっていません

でもラストには少しだけ
救われる気持ちになりました


ぜひ気力とお時間のあるときに
読んでみて下さいにっこり


 

 

「黄色い家」は

本屋大賞ノミネート本でした指差し


大賞を受賞したのはこちらです下矢印