こんばんは照れ
ご訪問いただきありがとうございますニコニコ

今回ご紹介するのは
「ムーンライト・イン」
中島京子




高原にある、かつてペンションだった場所で
奇妙な共同生活を送る
70代男性オーナー
80代車椅子女性
その介助をする50代女性
元看護師でフィリピン人の20代女性
の4人

そこに30代のバックパッカー男性
拓海が加わり物語は展開していきます


それぞれが重たい事情や秘密を抱えながらも
日々は穏やかに楽しく過ぎていき
見ているこちらがこの居心地の良い空間が
いつまでも続きますように、と
願わずにはいられない物語クローバー


しかし同時に、そこに住む誰もが
そして読者も
この日々は長く続かないと
分かっていて…


老々介護
人種差別
親子関係
セクシャリティ


どれも自分のすぐ隣に存在する問題ですね


そして
一歩踏み出したからといって
それが良い結果に繋がるとは限らず

楽しかったモラトリアムのような時間に
留まっていた方が良かったんじゃないかと
後悔することだってあります


立ち止まっているだけでは何も解決しない

それでも
ムーンライト・インがそうであるように
モラトリアムという人生の余白こそが
もしかしたら
人生の醍醐味なのかもしれないと
思えたお話でしたキラキラ