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昨晩は友人のC君が来店
してくれた。
C君は大学時代からの友
人で、卒業してから現在
もフォークリフト会社の
営業をやっている。
来店の理由はゴルゴ13
のコミックス最新号の購
入である。
僕の学生時代からの友人
で立派な大人(?)にな
っているのは彼とあと数
人くらいではないかと思
う。他の連中はというと、
これが無頼な者が多い。
一人ひとり説明をしてい
くと本が一冊書けてしま
う。
かいつまんで紹介すると、
一人はニュージーランド
を一年ほど放浪して現在
は淡路島に住み、独身貴
族を謳歌している者。
一人は会社を辞めてイン
ドに渡ってサイババに会
い、ビブーティーと肝炎
の病気を貰って帰国した
放送作家志望の者。
一人はある事故でヤの付
くプロの方から五十万円
を強請られて、
「半額に負けるよう仲介
してくれ」
と他のチームのプロのヤ
の方に頼んでみたら本当
に半額になったのだが、
後日その仲介人から、
「仲介の成功報酬で百万、
揃えて貰おうか」
と地獄のスパイラルに陥
った者。
そしてもう一人はコピー
ライターになる、と言っ
て大阪に渡ったものの、
紆余曲折を経て現在は福
岡市で自転車屋を営んで
いる者。
皆、ケセラセラの人生な
のである。
しかしそちら側からこち
ら側を覗かれると僕も大
概な歩みではある。
大学卒業と同時にバイト
先であった運輸会社にそ
のまま就職をして十五年
務めた後に、
「桜が見たい…」
と言ってフラッと退職し
た。一年ほど西日本を放
浪してはエッセイを書き、
地元新聞社に投稿しては
そのバイト料で口に糊し
ていたのである。
しかし月五千円のバイト
料では生活は出来ない。
(しかもそのエッセイが
採用されれば、の話だ)
ハローワークの紹介で介
護電動ベッドメーカーに
再就職を果たせたものの、
おりからの不景気でその
神戸営業所も勤めて五年
後に閉鎖となった。
かくしてマンション購入
代として貯金していたお
金を叩いて、この田舎町
で小さな書店を営んでい
るのである。