「激動日本左翼史 学生運動と過激派 1960-1972」池上彰・佐藤優 | 読書ノート「本の旅」

●学生運動

・マルクス主義において革命の担い手は、資本家階級と対峙する労働者階級だけだが、レーニンは労働者階級は資本主義体制からの脱却が難しいと考えた

→まだ労働者になっていない学生たちが先駆的な役割を果たすことで資本主義の矛盾を突破しうる

 

・1960年代、大学側の学費値上げに反対(在学生ではなく翌年以降の新入生の分)

←学費値上げは大学当局が資本の論理にもとづき大学を運営していることの現れ。学生たちを資本家階級が期待する労働力として育て供給するための機関に成り下がっている

 

●過激化する論理

・閉ざされた空間、人間関係の中で同じ理論集団が議論していれば、より過激なことを言うやつが勝つ

・大きすぎて全体像が見えにくい敵である権力よりも先に、革命勢力の内側にいながら権力と迎合するかのように見える反革命勢力を打倒しないと革命は起こせないという思い込みから内ゲバに走っていった