「歴史の使い方」堺屋太一 | 読書ノート「本の旅」
学生時代、歴史は苦手で仕方なかったけれど、世界各地の歴史的な関わりを知るにつれ、少しずつ面白いと思えるようになってきた今日この頃。
 
本書で一番印象に残ったのが、「武士の武士たるゆえんは何か」という問いかけ。
「武士の武士たるゆえんは、過去の形式や様式美を完全に引き継ぎ、それを尊ぶ精神である。
そしてそれこそが、徳川幕府体制の最後の拠り所だったのである」
これが武士の文化なのだ。