2009.9.21発行:日経ビジネスの特集
「JAL最後の審判」を読んで
JALと言えば私が就職した頃の人気NO.1企業でしたね。
空の自由化が進んだのは1990年代ですが、それまでは国際線はJAL、国内線はANA・JASとのすみ分けができており、JALのブランドは絶対的でしたよね。
私も2000年頃に国内出張の際は間違いなくJALを選んでいました!(^-^)/
ところがここ数年はJALの凋落ぶりが凄まじいですね。(ノ゚ο゚)ノ
・人員削減
・給与カット
・路線の廃止・減便などなど、毎週のようにリストラ策が新聞の1面に掲載されています。
JAL程の優良企業であっても環境変化への適用が難しかったということでしょうか!?
自由化以前は旧運輸省によって路線も運賃も決められており、一旦その権利を獲得してしまえばまさに独占ですから黙っていても儲かったわけです。
航空ビジネス全体がきっと政・官・財の癒着の上で成り立っていたんでしょうね。
今回のJALの騒動を見ているとアメリカで今年破綻したGMとダブりますよね。GMも自動車業界においてNO.1の座に君臨し続け、レイオフ時の対応や企業年金においても破格の待遇でした。
JALにおいてもANAに比べて2倍以上の月額約25万円の企業年金を公的年金に加えて支給したり、パイロットは飛行距離に関係なく全員管理職扱いの固定給を支給していたりと、GM同様に高コスト体質になっていたんです。
自由化後の10年間でこのような高コスト体質が災いし、徐々に体力を消耗していたところにリーマンショックや新型インフルエンザの影響などが重なって、にっちもさっちもいかない状況に追い込まれてしまったんでしょうね。
まさにゆでガエル状態ですね!
今JALの1番の課題は資金繰りです。
今までも社債を発行したり公募増資などで資金をかき集めてきましたが、年末までに更に1,000億円以上の融資を実現しなければ先行きは危ういと書かれていました。。。(>_<)
ですから、その融資を実現させるためにJALの首脳陣は債務の削減交渉にやっきになって取り組んでいるわけですが、特にコストとして大きいのが企業年金で、9,000人もいるOB・OGとの交渉はうまく行くのでしょうか?
年金減額反対の署名が千数百人集まったらしいですが、
足るを知って欲しいですね!
人間は一旦甘い蜜の味を覚えてしまうとなかなか普通の食事では満足できないものなんですね。
今まで規制で守られ、利権を手にし、恵まれた好条件でやってこれたわけですから、それだけで十分だと思うのですが・・・
そして、その最大の融資の担い手は政府系金融機関である日本政策投資銀行です。
(もしも融資後に破綻した場合は80%が政府保証となっており、つまり我々の納めた税金が当てられることになるんです!)
つまり、融資の可否は総理大臣に就任したばかりの鳩山総理が握っているということになります。
これは、GMが作成した再建計画への同意を期限までに債権者から取り付けることができず、最終的にはオバマ大統領が決断したことと重なりますが、果たして鳩山さんの判断は如何に!?
JALも生き残りをかけて米デルタ航空と資本・業務提携に向けて本格交渉に入ったようですが、組合やOB・OGの方々も一緒に泣く覚悟がなければ遅かれ早かれでしょうね。。。我々も日々精一杯努力して働いて税金もしっかりと払っているわけですから、中途半端な覚悟なら融資の要請も納得行きませんよね!(`×´)
今後のJALの動きと鳩山さんの判断に注目です!!