【展示】アウグスト・ザンダー展 | 手上のコイン Blog

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d341ca5c.jpg 昨日はアウグストザンダー展を見に、東京都近代美術館まで行って参りました。
常設展と、ドイツ写真の現在という、複数のドイツの写真家の展示も併せて、650円…って、結構破格な値段(笑)
ザンダーは、随分昔に見たきりで。久しぶりに名前を見つけて行ったんですが、
彼の写真は、ほとんどがカメラをじっと見つめた肖像写真です。淡~く笑っている人もいますが、あまり表情なくカメラを見つめている人が多い。
写真は、7種類に分類されています。
1.農民/2.職人/3.女性/4.階級と職業/5.芸術家/6.都市/7.最後の人々

複数の肖像写真による社会と時代の記録と分析‥
彼の写真が何なのか?と聞かれれば、多分、そういう事だと思います。

時代の流れ、変化、様々な職種の人々。
彼の写真は、写された人々の人生を、その姿形から覗き込もうとするかのように細部にわたって鮮明で、静かな迫力を湛えている。

現代のドイツ写真家の作品も、どこかザンダーに似た、『生真面目さ』を感じて、流石に全部見ると疲れました。
どう生真面目かと言えば、全体に被写体の写し方がシンプルなんですね。そして、何かを語ろうとしてくる。一度対面すると、そのメッセージについて、作品と語り合わないといけないので、作品を見終わると、ずーっと、難しい話しに付き合わされたような疲労が残る‥‥(笑)
充実した展示、とまでは言えませんが、見ごたえはありました。


興味のある方は、12月18日までやっていますので、足を運んでみてはどうでしょうか。