【観劇記録】リトルショップ・オブ・ホラーズ | 手上のコイン Blog

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いっぺんに感想書くのは無理なので、今日は、とりあえずまだ公演中のものから感想書いておきます。

『リトルショップ・オブ・ホラーズ』
Cast
山本耕史◇as◇シーモア・クレルボーン
上原多香子◇as◇オードリー
越中睦◇as◇オリン・スクリウ゛ェッロ/バーンスタイン/スキップ・スニック/パトリック・マーティン
小堺一機◇as◇ムシュニク/ミセス・ルーセス
浦嶋りんこ◇as◇ロネット
Tina◇as◇クリスタル
尾藤桃子◇as◇シフォン
結樺健◇as◇浮浪者/店の客/根っこ
QUMO◇as◇浮浪者/謎の中国人/根っこ
和田アキ子(声)◇as◇オードリーⅡ

東京公演:
2005年11月3日~27日in青山劇場
大阪公演:
2005年12月16日~18日inシアターBRAVA!
高知公演:
2005年12月22、23日in高知市文化プラザかるぽーと


以下、ネタバレなんでご注意下さい。

あらすじ
アメリカのスラム街。1960年代のある年の9月21日。スキッド・ロウ通りにある、倒産寸前の花屋『ムシュニク・スキッド・ロウ・フローリスト』の店先に、ハエトリ草に似た、ヘンテコで珍しい不思議な花が置かれた。その花はお客を引き寄せ、みるみるうちに、店を繁盛させた。花屋の店員シーモアは、憧れの同僚オードリーにちなんで、その花を『オードリーⅡ』と名づけ、一生懸命世話をする。が、その花の正体は、人類の存在そのものを脅かす、世にも恐ろしい敵だったのだ…

人喰い花の[オードリーⅡ]。始めはシーモアの血で育っていましたが、そのうちに人間が欲しいと言い出します。大きく、立派になればなるほど幸運と富を呼び寄せるオードリーⅡ。
憧れの女性、オードリーに対して酷い仕打ちをくり返すハードSの歯医者、オリン。
シーモアは、彼を殺してオードリーⅡに喰わせようと拳銃を持って歯医者まで行きますが、勇気が無く、殺人を実行できません。
しかし、幸か不幸か、オリンは自分でラリる為に、ガスを吸いすぎ、不注意から死亡。
シーモアはその身体を切り刻み、オードリーⅡに与えてしまいます。
ますます繁盛する店。ますます有名になるシーモア。
天涯孤独だった彼を、ムシュニクさんは養子に迎えてくれ、人間のオードリーも、シーモアに振り向いてくれます。
しかし、シーモアの犯行はムシュニクさんにバレてしまいました。
悩んだ末に、シーモアはムシュニクを騙して、オードリーⅡに喰わせてしまいます。
更に成長し、暇さえあれば『誰かを喰わせろ』とうるさく催促するオードリーⅡ。そして更に、腹を空かせたオードリーⅡは、愛しのオードリーまでもその毒牙に!
シーモアはようやくオードリーⅡを始末する決心をし、斧を振り上げ、人喰い植物に襲い掛かってゆきます……。


主人公、シーモア役の山本耕史さん。
生で見るのは初めてでしたが、『リンダリンダ』(鴻上尚史/作・演出)のDVDとかで舞台の演技も見ていて、上手いし、面白い役者さんだなぁ~と思い。そのうち観に行こうと思ってました。
見たらやっぱり上手くて面白かった(笑)文句無し!
善良だけど気弱で、ドジなシーモア。まぁ、大河ドラマの土方副長のイメージからしたら全く違うけど、こういう役も違和感無いし。
オードリーが好きで好きで、彼女の為に必死になって。
本来は善良過ぎるほど善良だった彼が、花の誘惑に負けて犯罪に手を染めてしまう。そういう、人喰い花の脅威以上の人間の恐さ。がよく出ていました。いい配役だな~と思ったのは、本当に配役が良かったのか、それとも山本君が上手いのか。

しかしながら、実はこの舞台の本当の主役は、シーモアに[オードリーⅡ]と名付けられた、謎の人喰い植物です。声は和田アキ子さんです(笑)
これがまた、迫力あって小憎らしくて、ピッタリ‥もとい。名演なんですよね。
というか、あそこまで[オードリーⅡ]が喋って、歌いまくるとは思わなかったので、侮っててゴメンナサイ!って感じです。
何が凄いって‥とりあえず舞台装置?(笑)[オードリーⅡ]って何であんなに軽妙に動くんでしょう。かなり巨大なセットなんですが、気持ち悪いくらい動く動く‥。

あと、見所としては、上原多香子さん(オードリー)の衣装ですね(笑)何回着替えたんだか、覚えていないくらいコロコロと着替えに着替えまくってました。しかもたまにキワドイものも‥(笑)あれは見た目より大変だと思いますよ。それでも、何着ても似合うからいいですね~♪カワイイ!
チョット意外だったのが、マッドな歯医者、オリン。
歯医者だし、マッドな役だし…と想像していた姿とは180゜違う衣装と、「誰?」という髪形(笑)
なんか医者というより間違ったロックの人~みたいな。(笑)オールバックに黒い革ジャン。…で、カッコよく決まっているか?と言えば、なんか間が抜けてる。なんだかダサい。
ちょうど、ドラキュラ伯爵をロッカーにしてしまった感じでした☆ムカつくんだけど、芯から憎めないコミカルさが…(笑)
ムシュニク、小堺さんは、安定した演技でした。ムシュニクは自分の事しか考えていないようで、実際考えてないんだけど(笑)
単なる小市民て感じですよね。根っから悪い人でもないし、でもそんなに善人でもない。
ついついお金に躍らされてしまう、わかりやすい愛すべき小市民。小堺さんが演じると、やっぱり憎めない(笑)いい配役ですよ、全く。

物語の最後は一応ここには書きませんが、「ああ~。そっちになったのね~」って感じでした。B級ホラーが元だから、むしろ納得?(笑)

リトル・ショップ・オブ・ホラーズ。
久々のミュージカルでしたが、なかなか楽しめました。オケも良かったし。生オケは最高です!
でも私はやっぱ、ストレート・プレイの方が好きかなぁ。(笑)どっちかっていうと音楽劇の方が…。好みうるさくてすいませんm(_ _)m
でもまた…たまには。ミュージカルも行ってみようかな、という感じでした。