遺産と遺言 | ほむにこ市川、ちょっとだけ思う事 - 司法書士法人市川事務所

遺産と遺言

あるんだね、こんな話。

106歳女性の遺産12億円、遺言受けて神戸市に寄付
(10/15 朝日新聞/ASAHI.COM)
http://www.asahi.com/national/update/1014/OSK201010140091.html
4月に106歳で亡くなった神戸市東灘区の元高校教師の女性が、保有していた株券などの有価証券を換金した現金約11億3千万円や所有不動産(約1億4300万円相当)の遺産を神戸市に寄付した。同市が14日に発表した。

さすがに遺産12億円ってのは我々には現実味のない話だけれど、もし自分の身に何か起こった時のために、自分の持っている物の行く先を自分で決めておいて、それがちゃんと法的に実行されるようにする、という事は、誰にでもできる話。それがこの記事での「遺言状」。実際、この記事のように莫大な遺産の行く先を遺言書に書き残しているといった、そんな一昔前の小説に出てくるようなものは最近ではごく稀なケース。誤解を招くかもしれないが、よりカジュアルな存在になっているなぁと、書店等で「自分で手軽に作る遺言キット」なるものを見かける度に思う。
「遺言」という制度が、手軽で身近な存在になるのはいいことだと思う。だからこそ、それがきちんと法的に効力のある物になっているか、専門家に確認して欲しい。あ、ちょっと商売色が強くなっちゃったか?今月は遺言の無料講習会の講師をやるもんで、ついついチカラ、入っちゃいました~。