とある年の秋、私は保護された。

それはとても迅速な対応で思考速度が追いついていなかった。今では後悔したとも言えるし、この事無しでは今が無かったのだなとも思う出来事であった。




  話は戻る。私が小学生高学年の頃、母の彼氏(的存在)から卑猥な行為を受けていた。

当時の私はと言うと、その男性との関係性を父親の様に感じていた事もあり、少し距離感の近いスキンシップの様に思っていた。と言うのも私の祖父が凄く距離感の近い人で、幼少期であったと言えどよくあそこに顔を埋めてくる人だったのだ。それ以上は特に何も無く、私はと言うと髭がチクチクするのが嫌だと感じるだけであった。

なので、母の彼氏ともそのようなスキンシップに感じていた。

ただ、奴のものを握るように指示されたり、

あそこやあそこを舐められる様になりだしてから次第に違和感に気づいた。

でも、この行為をなんと言うのかも分からないし、そこまで嫌と感じる事も無かったのだ。

それから、男性との関係性が徐々に悪くなっていき次第に距離をとるようになって行った。


  月日は流れ私は中学生になった。その頃から私は性について興味を持ち始めた。小学生高学年から持ち始めたスマホ。もう使い慣れている。

誰にも公表する事は無かったが、卑猥な描写を含んだ漫画を読むようになった。そして、男性との関係性への違和感の正体にも気づいた。気づいてしまった。

ただただ不快でしか無い。

それからと言うもの漫画で見た卑猥な描写と男性の顔が結びつく夢を見るようになった。

当時、日々の生活や家族や友達との関係に疲れていた私には十分な追い討ちとなったのだ。

全てが嫌になった。

私は私がとても嫌いになった。

汚らわしい。生きる価値の無い。誰も必要としてない。何もしたくない。外に出たくない。

どんどんくらい感情に蝕まれて行った。

誰かのせいにしたかった。

「 誰かのせいに。誰かのせいに...誰か?

あいつだ。あいつのせいだ。全部あいつのせいだ。」

そう思う事で少し自分が救われた。

男性はまだ母とは交際をしていた。つまり、まだ家に住んでいたのだ。気づけばいたあいつ。

私の中には追い出すと言う選択肢しか無かった。

母との関係も悪化していた当時、私は引きこもりだった。孤立した世界。誰も頼れない。誰も信頼出来ない。

そう、思っていた。思い込んでいた。

家を出る事も視野に入れ様々な方法を探した。

でも、どれも実行には移せそうに無かった。

行きずまりだ。

その時、1つ案を閃いた。

私が行動に移せない理由の一つが、証拠が無いと言う事であった。

当時、誰も信頼していなかった私は誰にも信頼されないと思っていた。誰も信じてくれないと。

なので、証拠を収めようという発案にいたったのだ。

と、言っても過去の話。今に続いてる訳でも無いので証拠と言う証拠が無いのだ。

だが、お忘れだろうか?奴はまだ住んでいる。

そう。この家に。

私は引きこもり。奴は午前中は近くのシャンプー等の製造所に勤務しており、午後に個人でジムを営業していた。元はと言えば私達一家がジムに通い始め、母と男性が幼なじみだった事から始まった。が、その話はどうだっていい。

奴は2箇所を行き来する合間に我が家に1度帰ってくる。

そのタイミングだ。私達は2人きりになる。

普段はそれを避けるため私は自室にこもっているがその時は来た。

私は妹のスマホで音の出ない録画アプリを使い自然を装い設置した。そして、私の手元には録音アプリを入れておいた、スマホ。

準備は出来ている。

奴が帰ってきた。奴が家のソファでくつろぎ始めたのを「始め!」頭の中でゴングの音が鳴り響く。

私は奴にやんわりと会話を持ちかけ過去にあった事を奴から聞き出した。そして、怒った演技をして奴を家から出す事に成功したのだ。

私の勝利だ。

その日の夜、証拠をてに入れた私は、唯一信頼にとまでは当時思っていなかったが、誰かに話を聞いて貰いたかったあまりに、今後唯一無二と呼べる友人へとなるMに過去の話をした。そして今後の事についても話した。友人Mからの助言は、先生に話した方がいい。と、言う事であった。だが当時の私にとって教師と言うものは私の中では最大の敵であり、誰も信頼出来なかった。

それでも友人Mの支えもあり、唯一話そうと思える先生がいた。あまり話した事は無く、他クラスの教師ではあったが、オーラが他の人とは違う感じがした。友人Mが付き添う感じで私はT先生へと相談したのだ。






ここからまだ長くなるので、

この話の続きは次の記事で書かせて頂きます。


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この話は、ほぼノンフィクションですが系列や

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