1年前の今日(6月18日)、大阪営業所を開所した。
営業所と言っても社員は1名、事務所の広さは6.9坪、家賃は7万円。
『立ち上げっぽくていいねぇ』
と言った覚えがある。
送り込んだは4年目の新卒。
4年目ってなんとなく会社にも社会にも慣れて大抵の業務は自分で出来始める頃。
『大阪営業所をつくろうと思ってるんだけどやってみる?』
そう彼に投げかけた際は二つ返事で
『やらせて下さい!』
と返ってきた。
恐らく彼はこの時「立ち上げ」の大変さを全く理解してなかったと思う。正確に言うとなめてたと思う。
ま、当然だよね、やったことないんだから。
提出してきた事業計画もかなり強気なもので「出来んの?」と質問すると「大阪営業所をつくるのであればこれぐらいやらないと意味がないので」と回答してたが心の中では「この程度の数字俺に任せとけば楽勝」と思っていたに違いない。
当然ながら最初の3ヶ月はほぼ結果は出ず、試行錯誤の繰り返し。
途中、あまりの売上の無さに焦ったのか、いわゆる「まわし」や「値引き」の話をよくしてくるようになった。
それに対し
『そんなしょーもない売上を創るためにお前を大阪に行かせたわけじゃない』
と叱り飛ばした。
彼からすると純粋に売上を創るために彼なりに考えた施策を一蹴されたので露骨に憮然とし
『なんでなんですか?』
と返してきたので
『じゃ、お前はそれ以外に考えられる事は全てやりきったのか?
やるべき事は全てやったと胸張って言えんのか?』
と返した。
もちろん手段として「まわし」や「値引き」は広告業界にはよくある話だし、それを否定しているわけではなく、あのタイミングでしかも彼が言ってきたことが問題で、なぜならそれを実行するのであれば彼でなくてもいい。
もっというと東京でもある程度はできる。そうなると大阪営業所を開所した意味もなくなる。
大阪営業所を開所したのは売上拡大、機会の創出の為。
でも大阪営業所に彼を送ったのは彼ならやってくれるという期待もあったが、それ以上に彼の成長の為という意味合いが強かった。
しかも1人での立ち上げなので「彼らしさ/彼ならでは」が取引先の皆さんに伝わらないとすぐに行き詰まることは安易に想像できた。
そんな説明をし、「分かりました」と口では言ってたけど、これまた露骨に「納得出来なせん」って顔に書いてあったけどね。
そんなこんなで10月頃から少しずつ売上も増えていき可愛がってくれる取引先の方も増えていった。
それに比例して彼の表情も明るくなっていった。
そして無事に今日1周年を迎える事が出来た。
お取り引き先の皆様を始め関係者のみなさん本当にありがとうございます。
彼にも「お疲れさま」と「ありがとう」を伝えた。
ただでさえ大変な立ち上げをたった1人でよくやったと思う。
相当な孤独と焦りがあったと思うけど、それに耐え、努力し乗り越えたことで相当な筋肉もついたと思う。
そんな彼に有志でお金を出し合い1周年のお祝いをプレゼント。
MONT BLANK片手にテッカテッカな顔をしている彼が大阪営業所責任者の椿本くん(独身、彼女なし)です。
関西圏の皆様引き続き可愛がってあげて下さい!あとご発注も心よりお待ち致しております!(笑)
PS そんな椿本くんのしょーもない話に朝の4:30まで付き合わされたお陰で帰りの新幹線は爆睡できました。
椿本くん、ありがとう。