裁判


初めて裁判を傍聴した。


今後、私は犯罪被害者支援や犯罪加害者更生支援、ゆくゆくは犯罪防止につながるようなことをしたいなと考えている。


今はその活動をしている人達にいろいろ教えてもらっている。

今回もその活動のひとつで、裁判を傍聴した。


目的の裁判の一つ前の方の判決から傍聴席へ。


勾留中の被疑者が部屋に入ってくる。

手錠をして、縄にくくられ、その縄を警察官にひかれながら。

身体に障害があるようで、片足を引きずるように歩きながら。

年寄りのおじいさんだでヨロヨロしながら。


人が人に縄で引っ張られている姿をみているのが苦しかった。

まるで奴隷のよう。


1000円に満たない商品を万引きし、捕まる時に暴れたとかで懲役刑。

万引きはもちろんいけないこと。

それで苦しんでるお店の存在も知っている。


でもなぁ


世の中では社会的地位のある人がバレないようにいろんなものを搾取しているのに。


罪を犯しても追及されない政治家もたくさんいるのに。


プーチンが戦争をして、たくさんの人が死んでも罰を受けていないのに。



お金がなく、万引きをしたお爺さんに、皆で罰を与える。

お金の問題を解決しないと(もしくは精神的なサポートかもしれないが)結局同じことが繰り返されるようにしか思えない。


彼がここに至るまでのことは、全て「自己責任」なのだろうか。


法廷にいる誰もが、あのおじいさんに全く興味がないように感じた。


罰は与える。

誰も支えてはくれない。


世界は生きづらい。