ゲシュタルト (2010.3.13.) | homework

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宿題のまとめ

ドイツ語における、「形」。「記号」。



【ゲシュタルト心理学】

ある曲を認識するときに、一つ一つの音に対する認知があり、その総和が一つのメロディーの認識を構成する。

でも、例えば既知の曲が移調してあるとき、音一つ一つは知っているものとは違うのに、同じ旋律であると認識できる。

これが、知覚は全体的な枠組みによって大きく規定されるとした、ゲシュタルト性質という概念。

リンゴの絵を見て点や線の集合でなくリンゴだと思えることや、映画をみてコマの映写ではなく映像としてとらえられることもこれのひとつ。


<プレグナンツの法則
人間がゲシュタルトを知覚するときの法則。

近接、同類、閉合、よい連続、などの要因がある。


[近接の要因]

近接しているもの同士はひとまとめになりやすい。

・・ ・・ ・・ ・・

上段の点は近接している2つの点が組になって認識される。

離れている点はグループになりにくい。


[同類の要因]
いくつかの刺激があるとき、同種のもの同士がまとまりやすい。

☆★★☆☆★★☆☆★

上段の星は、黒2つ、白2つが交互に並んでいるように知覚される。

白黒、黒白が交互に並んでいるとは知覚されにくい。


[閉合の要因]

閉じた領域はひとまとめになりやすい。

)(  )(  )(  )(  )(

上段は閉じた括弧が対として認識され、)と(はグループとして認識されにくい。


[よい連続の要因]

いくつかの曲線になりうる刺激があるとき、よい曲線(=なめらかな曲線)として連続しているものは一つととらえられる。

例えば、2つの円の一部が重なった図では、「2つの円がある」と認識され、「欠けた円が2つとラグビーボールのような形が1つ」とは認識されにくい。



<ゲシュタルト崩壊>

知覚による現象の一つで、まとまりのある構造から全体性が失われ、個々の構成成分に切り離して認識されてしまうこと。

よく知られる、幾何学図形、文字、顔など、視覚的なもののほか、聴覚や皮膚感覚においても生じうる。


認知心理学の視点から、文字のゲシュタルト崩壊が研究されている。

同じ文字を長時間注視したり、繰り返し書いたりすると、「この文字はこんな文字だったか?」と思ってしまうような現象がこれにあたる。

これは感覚の疲労や順応によるものでなく、比較的高次な認知情報処理過程によって発生することが分かっているが、発生要因について未解明な部分が多い。



<シミュクラ現象>

人間は、3つの点が逆三角形に配置されたものを人の顔と認識するように脳でプログラムされている。

その脳の働きのこと。

顔文字などはこれを利用した伝達手段。



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ゲシュタルト心理学は錯視にも通じる。

聞けば聞くほどなるほどなっとくで、もっと突っ込んで勉強したいと思う。

調べていてすごく楽しかった。


普段は当たり前のことで気づかないけど、人間の脳って本当に不思議だなあ・・・。


うーん、ゲシュタルト心理学。

おもしろい!