弦楽器の種類。
擦弦楽器の総称、ヴィオラ・ダ・ガンバ、またそれに属する楽器のすべて、など、いろいろな見解がある。
一般には、ヴィオラ・ダ・ガンバから派生した楽器の総称。
ヴィオール属。
ヴィオラ・ダ・ガンバとは、「脚のヴィオラ」の意。
対してヴィオラ・ダ・ブラッチョ(「腕のヴィオラ」)と呼ばれるのがヴァイオリン属である。
ヴィオール属はヴァイオリン属よりも歴史が古く、一度すたれてしまったために、ヴァイオリン属の原型と誤解されるが、両者は異なる系統の楽器である。
ヴィオラ・ダ・ガンバはヴァイオリン属に比べ音量が小さいので劇場や野外での演奏には適さず、室内楽や教会音楽に用いられた。
市民社会の成熟により音楽演奏の場が大規模な会場に移ると、使用される機会を失ったが、19世紀末以来の古楽復興運動により復活を遂げた。
ヴァイオリン属と同様に音域の異なるいくつかのサイズがある。
音域の高いほうからトレブル(フランスではドゥシュ、ドイツではディスカント)、アルト、テノール、バス。
ドゥシュより高いパルドゥシュ(フランス)、バスより低いグレートバス、コントラバスもある。
コントラバスは特別にヴィオローネとも呼ばれる。
ヴィオラ・ダ・ガンバのみによるアンサンブルには主にトレブル、テノール、バスが用いられた。
17世紀半ば以降同属楽器のアンサンブルという演奏形態が廃れ、独奏楽器として重用されたバス以外ほとんど使われなくなり、単にヴィオラ・ダ・ガンバといえばバスを指すようになった。
表板はややふくらんでいるが裏板は平らで、どちらもヴァイオリン属に比べると薄い板が使われるため弦の張力が弱い。
響孔はC字形のものが多いが、f字形や、炎形など不定形のものもある。
肩の線はなだらかに棹(ネック)とつながり、側板の幅が広い。
指板はヴァイオリン属に比べて平らに近い(曲率が小さい)。
ガット弦などを棹に巻き付けたフレットをもち、音程の微調整のために動かせる。
フレットは開放弦の5度上の音程まで付いている。駒は指板と同様に天面の曲率が小さいため重音奏法が容易。
弦の数は6本が基本。パルドゥシュは5弦のものもある。
5度調弦のヴァイオリン属に対して、ヴィオラ・ダ・ガンバは4度調弦が基本である。
ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラといったヴァイオリン属とともにオーケストラで活躍する弦楽器コントラバスは、
形状、調弦ともにヴィオール属の特徴をはっきりと示しており、ヴァイオリン属とは一線を隔する。
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オーケストラというものをやってみるまで、というか、入ってしばらくしてからも、コントラバスがバイオリン属じゃないなんて全然知らなかった。
言われてみて、よく観察したら、形が違うし、話を聞いたら調弦も違っていて、結構な衝撃だった。
ヴィオラ・ダ・ガンバという楽器もあんまり馴染みは無くて、「耳をすませば」でカントリーロード歌ってた時におじいさんが弾いてて、なんだこれチェロみたいだけど弦多い…あ、そうか!と思ったくらい。
音楽の教科書とかで何度も見てるはずなんだけど…やっぱり身近でないとわからないのだなあ。
オーケストラをやって、弦楽器にも前よりは親しんだと思うけど、まだまだ勉強したいことがたくさん。
わくわくするのです。