原子炉溶解。炉心溶融。
原子炉内の燃料集合体が、核燃料の過熱により融解すること。
また、燃料被覆管の破損などによる炉心損傷で生じた燃料の破片が過熱により融解すること。
原子力発電では、核分裂の連鎖反応で持続的に発電する。
緊急時や定期点検の際には核分裂反応を中断させ、原子炉を停止するが、
一度運転を開始した燃料に多量に含まれる核分裂生成物は、核分裂停止後も放射性崩壊によりしばらく熱を出し続けるため、その間は炉心を冷却し続けなければならない。
ところが何らかの要因により炉心の冷却が十分に行われないと、核燃料の高い余熱により燃料自体を溶かしてしまう現象が起きる。
これが炉心溶融である。
炉心以外にも、たとえば使用済み核燃料プールに保管されている核燃料も崩壊熱を発しており、
これらも炉心同様に冷却しなければ過熱して燃料の溶融を起こしうる。
確率論的安全評価では、燃料棒の温度が1200度に達すると炉心溶融が起きると仮定している。
溶融の原因には、
原子炉冷却材の冷却能力の異常な減少や喪失
炉心の異常な出力上昇に対する、制御棒の全挿入による原子炉緊急停止の失敗
炉心状態の異常な過渡変化
大地震や重量物落下による炉心損傷
高温により脆弱化した被覆管の損傷
冷却水の流路が閉塞されたことによる冷却能力の低下
などがある。
融解した核燃料は、自らが発する熱によって鉄などの融点よりはるかに高温となる。
このため直ちに冷却しなければ、原子炉圧力容器や原子炉格納容器を損傷、あるいは容器の底を貫いて燃料が外部に流出する可能性がある。
その結果大量の放射性物質を含む燃料が容器外に漏出してしまうと、重大な被害が発生する。
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小さいころから、原子力発電の恐ろしさを母に説かれてきて、何となくその恐ろしさは知っているつもりだった。
でも、宿題をやろうとして、自分ではその仕組みを全然説明できないことに気づいた。
そうしてまた少し勉強して、宿題をしたのだけれど…
その時は、一年後にこんなに身近なところで実際に起きてしまうなんて思ってなかった。
危ないことは知っていたはずなのに、どこか、そうはいってもまあいつかの話だし…なんて思ってた。
私も毎日電気を使う。
電気がなきゃブログも書けないし、仕事もできない。
でも、だからこそ、原子力発電のこと、きちんと考えなければならないと、強く思う。
どうして今まで、と悔やまれるけれど、
まだまだ、これからなんだ。