プラセボ。プラシーボ。
効果のある成分の入っていない、偽物の薬。
偽薬効果を期待して処方される場合と、新薬などの効果を明らかにするために比較対照実験で用いられる場合がある。
偽薬効果(プラシーボ効果)とは、処方された偽薬を薬だと信じ込むことにより、何らかの改善がみられることをいう。
痛みや下痢、不眠などには偽薬にかなりの効果があると言われている。
症状そのものの改善よりも、薬を飲んでいるという安心感を目的とする場合もあるが、これは通常は偽薬効果に含まれない。
偽薬によって望まない副作用が現れることもあり、これをノセボ効果(ノーシーボ効果、反偽薬効果)という。
副作用があると思い込むことによってその副作用がより強く出る場合もある。
また、薬剤を投与されていても、被験者が「投与なし」と思い込むことで効果がなくなるケースもある。
プラセボは、広義には薬に限らず、治療をしたように思わせて事実上の行為をしないあらゆる治療手段をさす。
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プラシーボ効果というものを初めて聞いたのは、「特命リサーチ200X」というテレビ番組だった。
確か、藁人形で本当に人を呪えるのか…みたいな話だった気がする。
実際に藁人形に釘を打たれて倒れてしまった人がいたけれど、それは呪いではなくて、
そういう行為をされたことを知って自分が死んでしまうと思い込んだことが原因なのではないか、という流れ。
目隠しをされ、腕の血管を切られたと思い込まされて(実際には刃物を当てただけで切れていない)、
血の滴る音(実際はただの水音)をしばらく聞かされた人が本当に死亡した、というようなことも言っていた。
「思い込み」ということが、良くも悪くも人体に作用する、ということが証明されていることを初めて知った。
考えてみたら「お守り」なんていうのもきっと同じようなことなんだろうと思う。
「これがあればとんでもない力が出る!」と信じているものって、やっぱり力をくれる気がするもの。
「ご近所物語」に出てくるこんぺいとうのことを思い出したりした宿題だった。