自作パソコン VS メーカー製パソコン(その5) | 間違いだらけのパソコン作り

自作パソコン VS メーカー製パソコン(その5)

(その4)の続きです


〔ケース3〕 パソコンパワーが必要な使い方をする → 高性能なパソコン


・ネットワーク系の3D対戦ゲームやRPGをガンガンやる

・プログラムを組んで自然現象をシミュレートする

・動画のエンコードを頻繁にする

・ファイルが数十M~100Mになるような大規模データベースを扱う

・GISなどのマシンパワーを必要とするアプリケーションを使う

・IllustratorやPhotoShopをハードに使う

といった場合には、高性能なCPUと大容量のメモリ、高性能で信頼性の高いマザーボード、大容量のハードディスクなどが必要になってきます。

 数値計算についてはここで言う「高性能」では全く力不足の場合もある(なにしろつきつめれば地球シミュレーターになってしまう世界ですから・・・)かもしれませんが、最低でもプログラム開発と動作確認には使用できるレベルということで考えて下さい。

 上記のようなイメージで考える場合には、自作とメーカー既製品どちらが価格面で有利なのでしょうか。ケース1、ケース2と同様にまとめてみます。


(2006.6月末現在)
メーカー
(販売店)

型番

備考
(パーツが設定と違う部分)
価格
送料別
自作 \211,000
NEC 設定なし
富士通 設定なし
SONY VGC-RC72PS CPUはPentiumD 960(想定-\10000)しか選べない 電源460W ビデオカードは7600GT(想定-\13000) HDDは250G \268,800
HP
(COMPAQ)
設定なし(workstation仕様になる)
DELL XPS 700 チップセットはNVIDIA nForceTM 4 SLI x16 電源は750Wしか選べない ビデオカードはGeForce 7900 GS(想定-\10,000) ※価格はモニタと同時購入で92,130円ディスカウントされた価格 \303,958
EPSONDirect MT8800 ビデオカードはGeForce7600GT(想定-\15,000) ハードディスク250G スピーカー無し \276,150
マウスコンピュータ MDV ADVANCE 9320GX チップセットは975X CPUはPentiumD 950(想定-\30000)しか選べない 電源は標準で550W  (参考価格\219,450) 
T-ZONE TCPAX02 G-Edit Pentium CPUはPentium4 650(想定-\36000)までしか選べない 電源は450W 標準でアルミケース (参考価格\181,618) 
韋駄天PC Neo-i HPL Pro 電源にCoolerMasterの静音電源(想定+\6,500)を使用 ビデオカードはNVIDIA6600GT(想定-20,000円)までの選択しかできない \211,890
VSPEC VSPEC Type-R/LGA775-4670J \240,640
Faith Seed 46310XN/DVR2 CPUはPentiumD 960(想定-\10,000) \201,594
TWO TOP VIP 9330P/RAM12/76GS

CPUはPentium4 661(想定-\30,000) チップセットは945P 電源はEverGreen製

  (参考価格\215,299) 

ドスパラ Prime Magnate LM G01 電源はEverGreen製(\7,500) \249,169
クレバリー Middle Tower GamePenD

CPUはPentiumD 950(想定-\32000)までしか選べない 電源550W EverGreen製

 (参考価格\171,195)

ハーキュリーズ ST/Neo2-FVT 電源はGOURIKI-550A(\8,500) \244,180

※有名メーカーはメーカー名の背景がグレー、パーツショップはグリーンで塗られています

※各ベンダーを並べて比較するために設定した仕様とあまりにも価格に差があるパーツしか選べない場合、参考価格の表示にとどめます。

 このクラスになると、メーカーやパーツショップによる価格や構成の違いが、かなり大きくなってきます。

 表からわかることをまとめると次のようになります。

 ■有名メーカー(NEC、SONY等)の製品の場合

  ・明らかに自作よりも高くなる(5万円以上)

  ・想定したパーツよりもグレードの落ちるパーツを選択せざるを得ない場合がある

  ・価格はどれも同程度となるが、巨大な電源がついているという点で見ればDELLが少し安い。ただし、

  実質的にモニタとの同時購入が強制(しないと約9万円値段が高くなる)なので、あまりおすすめできな

  い。というのは、以前は同時購入でもモニタ(パネル)の性能が比較的良かったのだが、現在のDELL製

  モニタは19インチまではTNパネルの製品しかないからである。他社製モニタもあまりぱっとしない。

   どーしてもDELLで買いたい人は20インチ以上を選ぶのが良い。ただし当然ながら価格が上がってしま

  う。そう考えると「もともと20インチのワイド液晶を狙っていた」という人に最適だと思われる。


 ■パーツショップで組立てて販売されている製品の場合

  ・このレベルになると、想定したパーツよりもレベルが落ちるもの(特にCPU)しか選べないショッ

  プがかなり多くなる。

  ・想定した仕様に近い構成を選べるショップは3つあるが、自作よりも高くなる(3万円程度)。ただし、有

  名メーカーほど高くはない。

  ・韋駄天PCは自作とほぼ同等の価格だが、ミドルクラスのグラフィックボードしか選べない設定になって

  おり、実際は2万円程度自作より高くなる。

  ・ショップの中で最も価格が安いのは「Faith」 となる。CPUはPentiumD960までしか選べないが、

  Pentium4 670との価格差を考えると自作とほぼ同等となる。PentiumD960で十分と考える人にとっては

  「買い」となる。


 このクラスのパソコンのユーザーになると、家電の量販店でパソコンを買うような人達はかなり少なくなってくると思います。従って富士通やNECはラインアップに設定すらありません。

 また、いわゆる「売れ筋」「一般向け」ではなくなってきますので、商品価格も高めに設定せざるを得ないという面が出てくるようです。

 

 従って、このクラスのパソコンこそ、自作による費用軽減効果が最も高くなると言えます。言い換えれば自作をすれば、少ない投資で高性能なパソコンが手に入るということです。

 パーツ保障などのサポートがないと不安だという人は、上記の表から判断する限り、価格的にみて最もおすすめなのは「Faith」 になります。当然サポートが受けられますので、それを加味すると実質的には自作よりも安くなるかもしれません。(Faithの場合通常は1年で有償で3年まで延長可)ただし、CPUは最もハイスペックでもPentium4の661かPentiumDの960までしか選べません。(ちなみにPentium4 Extream Editonは選べますが約6万円高くなります)



パソコンショップ「Faith」のSeed 46310XN/DVR2



(その5)に続く